米道路交通安全局(NHTSA)は現地時間5月12日、自動運転を手がけるウェイモが約3800台の車両をリコールすると発表した。自動運転制御ソフトウェアの欠陥により、冠水路への誤進入を回避できないリスクがあるという。
ウェイモがリコールするのは合計3791台の自動運転車で、そのすべてに同社が開発した第5世代および第6世代の自動運転システムが搭載されている。
NHTSAへの通知の中で同社は、車両が減速した後に「高速道路上の冠水箇所」をそのまま走行し続けてしまう問題を特定したと述べた。
当局への届出書類によれば、この問題に対する根本的な解決策は現在開発中だが、同社は暫定的な措置として、悪天候時における車両の運行を制限するプログラムを導入したという。
4月20日、乗客を乗せていないウェイモの車両が、制限速度が時速40マイル(約64キロメートル)の道路で冠水した車線に遭遇した。提出書類に発生場所の明記はないが、ロイター通信はテキサス州サンアントニオでの出来事だと報じている。現地の報道では、激しい降雨を受けて同社はこの事故の翌日にサンアントニオ市内でのサービスを一時停止していた。書類によれば、車両は「通行不能の可能性がある冠水」を検知したものの、減速した状態でそのまま進入したという。ウェイモは同日、天候に関連した運行管理の強化や使用地図の変更など、車両に対する新たな制限を追加した。
ウェイモの広報担当者であるクリス・ボネリは、フォーブスへの声明で次のように述べた。「高速道路特有の、通行不能な冠水車線に関する改善点を確認したため、このシナリオに関連する自主的なソフトウェア・リコールをNHTSAに届け出る決定をした」「現在、ソフトウェアによる追加保護策の導入を進めており、激しい降雨時における運行体制の精査や、突発的な洪水が発生する恐れのあるエリアへの進入制限といった緩和策をすでに講じている」
ウェイモはまた、1月にカリフォルニア州サンタモニカの小学校近くで、自動運転車が児童に接触した事故をめぐり、別途NHTSAの調査を受けている。NHTSAによれば、この事故は登校時間中に発生し、周囲には「他の子供たちや交通誘導員、複数の二重駐車車両」が存在していた。ロイターの報道によると、同社は自動運転システムが児童を即座に検知してブレーキをかけ、接触時には時速6マイル(約10キロメートル)まで減速していたと説明している。



