起業家

2026.05.17 13:30

キャシー松井らが語る、女性起業家たちの現在地と未来への提言

(写真左から)キャシー松井(MPower Partners)・関 美和(MPower Partners)・南里彩子(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)・高橋祥子(TAZ Inc.)・芳賀彩花(Boost Health)・杉本亜衣(uniam)

関 美和:現在、新規開業の25%が女性によるもので、私たちも女性起業家支援と女性活躍推進に特化したWPowerファンドを立ち上げました。VCとして最も貢献ができるのは、安全な資金調達の場を提供し、女性起業家に成功してもらうこと。私たちのファンドが高いリターンを実現し、「女性起業家に投資したファンドのほうが結果を出した」という事実をつくれれば、VCも自然と目を向けてくれるはず。この仮説を証明するしかありません。

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南里:私たちも証券会社として、Japan Inclusive Ventures Labというプログラムを運営し、女性や多様なバックグラウンドを持つ起業家の支援に取り組んでいます。この取り組みが社会をよりよい方向へ動かす力になると信じているからこそ、その信念を確かな形にし、成果をしっかり社会に広く届けていく責任があると考えています。

芳賀彩花◎Boost Health 代表取締役CEO・創業者。東京大学文学部社会心理学専修課程卒業。IESE Business School MBA 卒業。 マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、「日本の働く人々の活躍を再現性高く実現したい」という課題意識からBoost Healthを2022年に創業。
芳賀彩花◎Boost Health 代表取締役CEO・創業者。東京大学文学部社会心理学専修課程卒業。IESE Business School MBA 卒業。 マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、「日本の働く人々の活躍を再現性高く実現したい」という課題意識からBoost Healthを2022年に創業。

芳賀:社会心理学の研究では、女性は平均的に協力や社会貢献を重視する価値観を持つ傾向があると指摘されています。そうした志をもちながら起業には踏み出せていない人がチャレンジできる環境が整えば、経済的な価値だけでなく社会的な価値を生む事業もさらに増えていく。一方で、今あるルールのなかで結果を出す必要もあります。だからこそ、自分の苦手な領域を自覚したうえで、それをチームで補える体制を経営の中に組み込んでいく。その意識をもって取り組んでいきたいと思っています。

高橋:強調しておきたいのは、これは「女性がかわいそうだ」といった感情論的な話ではないということ。男女が半々存在し、頭脳労働においては能力差がないにもかかわらず、一方が十分に活躍できていないのは、社会全体の損失です。バイアスの存在を広く知ってもらうこと自体に意味があると思います。

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杉本:シード期の女性起業家は着実に増えています。私たちが事業の成果で証明していけば、女性起業家同士の情報共有のネットワークも自然に形成されていくはずです。投資家からの質問に潜むバイアスの構造を理解し、守りの質問には攻めの回答をする。ギャップを逆手に取るくらいの姿勢で、前向きに挑んでいきたいです。

杉本亜衣◎uniam代表取締役(獣医師)。日本大学獣医学科卒。獣医師免許を取得後、サイバーエージェント、TBWA HAKUHODOを経て、2023年2月にuniamとして事業開始。「ねこの健康を食事と医療で支える。」をミッションに、獣医師発のねこ専門ヘルスケアブランドを展開。
杉本亜衣◎uniam代表取締役(獣医師)。日本大学獣医学科卒。獣医師免許を取得後、サイバーエージェント、TBWA HAKUHODOを経て、2023年2月にuniamとして事業開始。「ねこの健康を食事と医療で支える。」をミッションに、獣医師発のねこ専門ヘルスケアブランドを展開。

文=加藤智朗 写真=若原瑞昌

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