宇宙

2026.05.12 17:00

「スーパームーンの新月」が完璧な暗い夜空を連れてくる、今週の星空

夜明け前のニューヨーク・ハドソンヤードの高層ビル群とエンパイアステートビルの背後に昇る細い月(Gary Hershorn/Getty Images)

夜明け前のニューヨーク・ハドソンヤードの高層ビル群とエンパイアステートビルの背後に昇る細い月(Gary Hershorn/Getty Images)

5月の中で最も暗く、天体観測に最もおあつらえ向きの週がやってきた。朝空に儚く浮かぶ細い月は週末には姿を消し、新月となる。夜空は月明かりに妨げられることなく、きらめく星が一面に広がる。日が沈めば春の星座が頭上を彩り、夜遅くには夏の星座が顔を出しはじめる。

5月12日からの1週間の星空観察について知っておきたいことをまとめた。

5月13日(水):有明の月

日の出の45分前から東の空を眺めよう。夜明けへと向かう空に、細く弧を描く下弦の月が浮かんでいる。肉眼でも美しい光景だが、双眼鏡を使って観察しても壮観だ。

5月14日(木):細い月と土星が接近

未明~明け方、月齢26の細い月が土星と共演する。日の出の45分前、東の低空を見よう。視界の開けた場所と早起きは欠かせない。双眼鏡があれば手元に用意しておこう。見ごたえのある天体ショーとなる。

2026年5月14日、日の出45分前(東京:午前3時52分)の東の空(Stellarium)
2026年5月14日、日の出45分前(東京:午前3時52分)の東の空(Stellarium)

5月17日(日):「スーパームーン」の新月

今宵は新月。しかも、私たちの目には見えないが、今年2番目に地球に近い「スーパームーンの新月」だ。月は太陽と地球の間にあり、夜空からは完全に姿を消す。今月最も暗い夜空を満喫しよう。大潮の夜でもある。

2026年、月の地心距離の変化(国立天文台)
2026年、月の地心距離の変化(国立天文台)

5月18日(月):生まれたての月

日没直後、西の空の非常に低いところに極細の「二日月」がかかる。新月の翌日の空に姿を見せる生まれたての月だ。見つけるには、西の地平線/水平線まで見晴らせる開けた場所で、絶妙なタイミングをとらえる必要がある。

夕焼けの空にかかる新月直後の若い月(stock.adobe.com)
夕焼けの空にかかる新月直後の若い月(stock.adobe.com)

暗い夜空が戻ってきた

宵の空から月がいなくなった今週は、夜空を丸ごと鑑賞する絶好のチャンス。宵闇の南西の空にしし座が君臨し、南の空には青白く輝く1等星スピカを主星とするおとめ座が優美な姿を横たえている。頭上高くを見れば、北斗七星のひしゃくと、うしかい座の赤色巨星アルクトゥルス(アークトゥルス)がきらめいている。

2026年5月中旬、21時頃の東京の星空(国立天文台)
2026年5月中旬(東京:午後9時頃)の星空(国立天文台)

「からす座」を見つけよう

スピカを目印に、その右やや下側、南の空の低い位置にある「からす座」を探してみよう。小さいが特徴的な星座だ。コンパクトな四角形をかたちづくる4つの星はいずれも3等星だが、スピカ以外に目立つ星のないおとめ座のすぐ近くなので見つけやすい。壮大でも華やかでもないけれど、整然とした幾何学的な形が印象に残る。

2026年5月中旬(東京:午後9時頃)の南の空(Stellarium)
2026年5月中旬(東京:午後9時頃)の南の空、からす座の位置(Stellarium)

夜空の今後の見どころ

5月19日、日没後の西の低空で輝く「宵の明星」の金星からわずか数度の位置に満ちていく細い月が現れる。翌20日には金星の左上で、木星と共演する。金星と木星は毎夜、少しずつ距離を縮めていくので、その様子を観察してみてほしい。この2つの惑星は6月9日に最接近する。月末には、今月2回目の満月「ブルームーン」が昇る。

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forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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