例えば、カリスマ的なリーダーシップがあることは大きな強みです。しかし、これが行き過ぎるとワンマンや独裁、傲慢と言われてしまうのです。
また、人の言うことをよく聞いてくれる、というのも強みのひとつです。ところが、これが行き過ぎてしまうと優柔不断になる。なかなか決めてくれない、と部下からあきれられかねない。
強みと弱みとは、表裏の関係なのです。
ぜひリーダーウォッチングを楽しんでほしいと思います。
人間の弱みは、強みの近くにある
強みと弱みは表裏の関係なので、短所を裏返すと、長所だったりするわけです。嫌に思えたことが、実はその人の長所だったのかもしれません。
そしてそれは、大いに参考にすればいいものだし、リーダーの尊敬する部分として認めてもいいと思います。もしかしたら、そんなところから、リーダーとの関係改善の突破口が見つかるかもしれません。
人の弱みや短所は強みや長所の近くにある。
例えば、ホームランバッターは、その多くが自分の大好きなコースを持っているものです。いってみれば、自分のツボがある。私にも一カ所あります。インコースのベルト付近のボールです。
ここに来れば、なぜかボールは本当によく飛びます。だから、ホームランになる。
かし、このホームランボールのコースのすぐ近くに、苦手なコースも持っているのです。だから、コントロールの良い優秀なピッチャーは、ここを狙います。微妙に好きなホームランコースを外せば、打ち取れることがわかっているからです。バッターは、得意なホームランボールが来たと思って力が入り大振りする。ところが、微妙にずれていて打ち損じてしまう……。
人間というのは、自分の得意なことや好きなことで墓穴を掘ることが数多くあります。
完璧主義、権威主義、形式主義、事大主義、公私混同、アルコール依存症……。落とし穴は意外なところに潜んでいます。
もしかしたらソリの合わない上司も、そこに落ちた可能性があります。そんなふうに思えれば、嫌な上司も、ちょっと違った目で見られるのではないかと思います。
そして自分も同じことをしていないか、自省してみるきっかけにすればいいのです。
後はリーダーを心の中で、いろいろ想像してみると、気が楽になります。
「今日機嫌が悪いのは、奥さんとケンカしたから……」
「最近イライラしているのは、子会社に飛ばされるのを恐れているのかな」
などと人間観察すればいいのです。
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