だからこそ、ちょっと引くことが大切だと思います。上司と自分との関係を、できるだけ客観的に見てみるのです。
そうすれば、ここで楯突いたところで、自分には何ひとつ良いことはないということに気づけます。
リーダーも人間、できるだけ好意を持って対応してあげてほしい、それはリーダーにも伝わりますが、残念ながら、そうではないときもあります。
正直なところ私自身、相手が嫌いになったら、どちらかというと顔や態度に出てしまうタイプです。ただ、それでは関係が良くなるはずがありません。
そこでわかったのが、「敬して遠ざける」ことでした。嫌だという思いは消すことができない。近づいたら思いは顔に出てしまう。ならば、わざわざ近くに寄ることはないのです。
嫌な思いをしに行く必要はありません。とにかく何か指摘されないように、ひたすら仕事に打ち込むのです。何か文句を言われたり、つけ込まれたりしないように仕事は完璧にこなすのです。
感情はともかくとして、できれば少しでもその上司の長所を見つけようとすることです。合わない上司にも、長所は間違いなくあるはずです。それを探してみる。リーダーとして、優れた面を見つけようとしてみる。
もし長所がなければ、逆に「反面教師」としてみる。
これだけでも、リーダーとのさらなる関係悪化は避けられると思います。
リーダーとの関係を、楽しんでしまえばいい
ひどい上司に当たってしまった場合、とてもつらいものです。しかし、嫌だと思っているだけでは、何の解決にもなりません。しかも、上司を異動させるというわけにはいきません。
そこで私が考えたのは、それこそゲーム感覚で楽しんでしまうことでした。
リーダーとの関係を、深く考えず、ゲームだと捉える。
ちょっと客観的にリーダーを見てみる。気持ち的には「上から目線」でリーダーを観察してみると、こちらに心の余裕が出てきます。すっと肩の力が抜けて、せっかくだからゲームを楽しんでしまおう、と思えます。
例えば、ひどい上司の下についたのなら、どのくらいひどいのか、なぜひどいのか、じっくり観察してみるのです。
考えてみれば、もしかしたらこの先、こんなにひどい上司とは会えないかもしれないのです。そうであるなら、自分がリーダーになるときのことも考えて、反面教師として勉強をしておく、くらいに考えるのがいいと思います。
上司を観察して、「なるほど、こんな言い方はいけないぞ」「こんなふうに言ったら部下はやる気を失うな」などと、反面教師として学んでしまうのです。
実際に私は、そんなふうに考えることで、あるひとつの発見をしました。
それは、弱みというのは、実は強みの延長線上にある、ということです。強みを過剰使用してしまうことによって、それが弱みに変わってしまうのです。


