どの職場にも、どうしてもウマが合わない上司はいる。そんな時に、部下はどうするのが望ましいのだろうか。
スターバックス コーヒー ジャパンやザボディショップでCEOを務めた岩田松雄さんは、そんなときの処世術を「敬して遠ざける」という言葉で表現する。岩田さんの著書『新版「君にまかせたい」と言われる人になる51の考え方』(サンマーク出版)から一部抜粋、再構成してお届けする。
ウマが合わないリーダーがいる場合は、2年間我慢する
ひどい上司はどの会社にもいます。部下の手柄を横取りする。失敗を押しつける。上に媚びるくせに下には偉そうにする……。部下はつらい目に遭います。
残念ながら上司に刃向かったところで、どうなるわけでもありません。評価を落とされ、疎んじられ、目の敵にされて陰鬱な日々を送ることにもなりかねません。
そこまでいかなくても、どうも自分とはウマが合わない、というリーダーもいます。そんなことを言うべきではない、人にはできるだけ合わせるべきだ、という考え方もあるかもしれません。
でもやっぱり、合わない人は合わないのです。どんなに努力したところで、どうにもウマが合わない人は、世の中にはいるのです。それを認めるしかありません。
にもかかわらず、無理に合わせようとすると、精神的に大きな負担がかかってしまいます。
やっぱり自分には嘘はつかないほうがいいときもあります。
では、自分と合わない人が運悪く上司になってしまった場合には、どうするか。
私のアドバイスは、シンプルです。「我慢する」ということです。内心はともかく、適当に受け流すことです。
日本の多くの企業では、3年から4年ほどで異動があるものです。自分も異動することを考えると、せいぜい重なるのは2年ほどであることが多くなります。つまり、この2年間だけ、我慢するのです。そうすれば、いずれ上司か自分が異動するはずです。終わりがあると思うと、人は我慢ができるものです。
私自身も経験があるのですが、尊敬できない上司の部下になってしまったときは、とにかく無理はしないほうがいいと思います。
真正面からぶつかっても、結局玉砕してしまうことになります。
部下は絶対に上司には勝てないのです。なぜなら上司は人事権を持っているからです。それでも刃向かえば、仕事もしにくくなり、ついにはその組織や会社にもいづらくなります。こうなれば、精神的にどんどんダメージを受けてしまいます。



