AIが代行する業務自体はたしかに楽になったが、そのための段取りや出力の調整の手間が新たに増えて、かえって疲れるというわけだ。それを防ぐには、AIの使い方を工夫する必要がある。

事実、AIで業務が「とても楽になった」割合は、AI疲れを軽減する工夫をしている人たちでは約81パーセントなのに対して、工夫していない人は「とても」の割合は約23パーセントに過ぎない。楽になった人はどんな工夫をしているのか。こんな意見が聞かれた。
・複数のAIを使い分け、信頼できるツールを選択。ダメだと思ったら別のAIに切り替える。
・複数のAIツールを使い、答えをいくつか導き出す。
・役割を明確に指定し、依頼したい事項をステップに分ける。
・AIへの過度な依存を避け、資料はテンプレートをベースに自ら作成し、確認・チェック作業の補助としてAIを使う。
・出力結果の確認作業は細切れにせず、ある程度まとめて行う。
こうした工夫で「楽」になったとしても、節約した時間を有効に活用できるかどうかは別問題だ。こんな意見もある。
・契約書のドラフト作成が短時間でできるようになったが、勤務時間が減るわけでもなく、業務量自体は増え、かえって考えなければならないことも増えた。

AIの活用で生まれた時間の使い方は、個人で決められるものではないかもしれない。組織で話し合う必要もあるだろう。AI疲れを防ぎ、空いた時間を有効に活用することが、AI活用の次なるステップになる。


