AIと来年の仕事の見通し
ADPはまた、データを18~26歳、27~39歳、40~54歳、55~64歳の年齢層別に分類した。そして研究者らは「AIは来年、自分の職務に良い影響を与えると思う」という設問を提示した。
各年齢層でこの設問に強く同意した人の割合は、18〜26歳が20%、27〜39歳が21%、40〜54歳が15%、55〜64歳が10%だった。比較的テクノロジーに慣れていると考えられる若い世代であっても、仕事での生成AIの恩恵を期待しているのは5人に1人にすぎない。
日常的にAIを使っている人の中でこの設問に同意した人の割合は18〜26歳が34%、27〜39歳が38%、40〜54歳が35%、55〜64歳が33%だった。
生成AIを毎日利用している人の間でも、生成AIが来年自分の仕事にプラスの影響を与えると考えている人の割合は33〜38%にとどまっている。
一方、ポジティブな点として、AIを頻繁に使う人ほど生産性が向上したとは感じていなくても従業員エンゲージメントが高まり、ストレスが軽減され、チームメイトに対する好感度が向上したと感じていたことが示された。
不確実な未来
研究対象者がほとんど感じていなかったことの1つは自分の仕事の安定性だ。尋ねたのは「自分の仕事はなくならないと分かっている」という設問だった。これは今日の労働市場で人々が抱えている重要な問いの1つだ。
回答は生成AIの利用頻度と年齢別に分類された。
生成AIをほぼ毎日利用する人では、「自分の仕事はなくならないとわかっている」に同意したのは18〜26歳で26%、27〜39歳で34%、40〜54歳で32%、55〜64歳で33%だった。
週に複数回利用する人では、18〜26歳で22%、27〜39歳で22%、40〜54歳で22%、55〜64歳で20%だった。
月に複数回利用する人では、18〜26歳で19%、27〜39歳で19%、40〜54歳で17%、55〜64歳で18%だった。
あまり使わない人では、18〜26歳で22%、27〜39歳で20%、40〜54歳で18%、55〜64歳で19%だった。
まったく使わない人では、18〜26歳で24%、27〜39歳で19%、40〜54歳で17%、55〜64歳で19%だった。
調査の報告書では詳しく取り上げていなかったが、最も積極的にAIを使っている人のうち自分の仕事がなくなるリスクにさらされていないと考えている人は約3分の1にすぎず、利用頻度が低くなるほどその割合も低くなり、5人に1人程度まで下がる。このことを考えると、依存度が高まっているにもかかわらず従業員の忠誠心が伴わないことに企業側は驚かされるかもしれない。


