6. ダニエル・ダニエロ
資産額:48億ドル(約7584億円)
○母親:ベアトリス・ラコニ・ダニエロ○資産源:プライベートエクイティ
ダニエル・ダニエロは、世界最大級のプライベートエクイティ会社であるカーライル・グループの共同創業者だ。その母ベアトリス・ラコニ・ダニエロは、1人息子を学校に通わせるため、ペンシルベニア州バトラーで4つの仕事を掛け持ちした。デリでの仕事や事務員、ダンス教師などを務めた。ダニエロも家計を助けるため、叔父が営む青果会社で袋詰め係として働いた。ベアトリスは2002年に亡くなった。ダニエロは2025年、母校シラキュース大学の礼拝堂の建設・改修に資金を提供した。この礼拝堂には、母に捧げられた絵画も飾られている。
7. ジョン・ポール・デジョリア
資産額:30億ドル(約4740億円)
○母親:エヴァンシア・デジョリア○資産源:テキーラ、ヘアケア製品
ジョン・ポール・デジョリアは、高級ヘアケアブランド「ポール・ミッチェル」と「パトロン・テキーラ」の共同創業者として知られる。彼が育ったのは、ロサンゼルスのエコーパークにある1ベッドルームの家だった。ギリシャ移民だった母エヴァンシア・デジョリアは、平日は働きに出るためデジョリア兄弟を里親のもとに預けていた。デジョリアは2011年、フォーブスにこう語っている。「中学生だった当時のある金曜日、帰宅した母が、私たちにこう言った。『私たち全員のお金を合わせても27セント(約43円)しかない。でも冷蔵庫には食べ物があるし、裏庭には小さな菜園もある。私たちは幸せで豊かだ』」。その後、2度のホームレス生活を経験したデジョリアは、自分がビリオネアとして成功できたのは、母親譲りの前向きさのおかげだと考えている。
8. ヘイズ・バーナード
資産額:29億ドル(約4582億円)
○母親:ディディ・バーナード○資産源:フィンテック
フィンテック企業GoodLeapの創業者ヘイズ・バーナードの母、ディディ・バーナードは過去に2度の離婚を経験している。最初の結婚は若いうちに破綻し、2度目は、アルコール依存症だったバーナードの父親との離婚だった。その後、故郷であるイリノイ州ヒンズデールには戻らず、ミズーリ州の小さなアパートでバーナードを育てた。食費や洗濯代を捻出するため、ディディは3つの仕事を掛け持ちして懸命に働いた。バーナードは当時を次のように振り返る。「母は毎日、小銭を握りしめてコインランドリーに向かっていた。僕が持っていたフットボールのユニフォームは1着だけだったから、母は毎晩洗濯に行ってくれた。僕はその働きぶりを見ていたし、同時に母の弱さも見ていた」。
9. ケニー・トラウト
資産額:17億ドル(約2686億円)
○母親:ナディーン・アダムス○資産源:通信企業
通信大手Excel Communicationsの創業者ケニー・トラウトは、イリノイ州マウントバーノンの公営住宅で育った。母親のナディーン・アダムスは、家計を維持するためにバーテンダーや学校の調理員として働いた。トラウトは生命保険の販売で大学の学費を自力で賄い、その後設立したExcel Communicationsを大手へと成長させた。
10. レブロン・ジェームズ
資産額:14億ドル(約2212億円)
○母親:グロリア・ジェームズ○資産源:バスケットボール
「レブロン・ジェームズがチャンピオンであるなら、グロリア・ジェームズもチャンピオンだ。彼女こそ私のチャンピオンだ」。ジェームズは2014年に発表したエッセイにそう記している。
レブロンの母グロリアは16歳のとき、後にNBAのスター選手となる息子レブロンを出産した。その後、自身の母親を亡くしたグロリアは、2人で住むための家を失い、3年間で12回も引っ越しを繰り返した。レブロンが9歳になったとき、グロリアは息子に安定した環境を与えるため、彼をフットボールコーチの家に預けた。その1年後、レブロンは母のもとに戻り、母子は公的支援を受ける2ベッドルームの集合住宅で暮らし始めた。
現在、グロリアはレブロンの財団で副会長を務めている。レブロンが立ち上げたメディア企業SpringHillの社名は、母子がようやく安住の地を得たその集合住宅に由来している。


