リッチリスト

2026.05.12 08:00

資産額が大台2000億ドル・31兆円超に迫る──エヌビディアのフアンCEO、世界第7位の富豪に

Taylor Hill/FilmMagic

Taylor Hill/FilmMagic

米国時間5月11日、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが世界で7番目の富豪に浮上した。エヌビディアの株価が再び過去最高値に向けて上昇したことを受け、デル創業者のマイケル・デルを追い抜いた形だ。フアンの資産額は初めて2000億ドル(約31.4兆円。1ドル=157円換算)の大台に迫っている。

フォーブスの『リアルタイム・ビリオネア・リスト』によれば、11日午後の時点でフアンの推定資産額は1915億ドル(約30.07兆円)に達し、この日だけで56億ドル(約8792億円)増加した。資産額が29億ドル(約4553億円)減少して1912億ドル(約30.02兆円)となったデルを僅差で上回り、順位を上げている。

フアンが約3%の株式を保有するエヌビディアの株価は11日に2.4%上昇した。対照的に、創業者が約40%の株式を保有するデルの株価は5.5%下落している。

エヌビディア株は終値ベースの最高値を更新する勢いを示しており、これまでの過去最高値である216.61ドルを突破した。また、同社の時価総額は上場企業として史上最大となる5兆3000億ドル(約832.1兆円)を超えている。

エヌビディアの株価は11日までに4営業日続伸しており、この期間だけで時価総額を約5500億ドル(約86.35兆円)積み上げた。11日時点で時価総額が5500億ドル(約86.35兆円)以上の米国企業はわずか18社しか存在しない。

株価上昇の要因は?

今回の株価上昇の背景には、インテルのリップブー・タンCEOがXにフアンとのツーショット写真を投稿し、両社が「エキサイティングな新製品」の開発で協力していると述べたことも影響している。

11日午後時点におけるエヌビディアの時価総額は5兆3600億ドル(約841.52兆円)となり、アルファベットの4兆7000億ドル(約737.9兆円)を大きく引き離して世界最大の企業の座に君臨している。先週の時点ではアルファベットが首位の座を脅かす場面もあり、両社の差はわずか1000億ドル(約15.7兆円)にまで縮まっていた。なお、エヌビディアは時価総額5兆ドル(約785兆円)の大台を突破した史上初めての上場企業である。

5月20日に決算発表

エヌビディアは5月20日に決算発表を控えている。ファクトセットがまとめた市場予想では売上高が786億ドル(約12.34兆円)になると予想されており、これは前年同期比で78%という驚異的な増収に相当する。

AIインフラへの爆発的な需要を追い風に、エヌビディアの株価は急騰を続けている。同社が報告した直近四半期の売上高は680億ドル(約10.68兆円)を超え、前年同期比73%増を記録した。そのうち約620億ドル(約9.73兆円)をデータセンター部門の売上が占めた。

アルファベットが競合として台頭するか

他のマグニフィセント・セブン銘柄が停滞する中、アルファベットはAI市場においてエヌビディアの競合として台頭しつつある。JPモルガンのアナリストは4月のレポートでグーグルのAI部門の成長を称賛し、同社がAI投資に対して「明確で測定可能なリターン」を示していると評価した。アルファベットは2026年にAI関連投資が1900億ドル(約29.83兆円)に達するとの見通しを示している。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事