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2026.05.25 14:15

実は英語圏で死語だった「ノーサイド」世界が喝采する日本ラグビーの合言葉

4年に一度の世界的祭典を、再び日本へ──。2035年のワールドカップ(W杯)招致は日本ラグビー界の悲願だが、その目的は競技の普及や振興だけではない、と日本ラグビーフットボール協会会長の土田雅人は言う。未来のために、スポーツにできることは何かと考えた末に、招致の“合言葉”を策定した。土田に、その思いを聞いた。

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力強いスクラムに華麗なパス、相手を出し抜くサインプレイからの快足を飛ばしたトライ。楕円形のボールを使うラグビーというスポーツには、いくつかの魅力が詰まっている。 しかもその魅力は、試合だけにとどまらない。

勝利をかけて死闘を繰り広げた敵同士であっても「ノーサイド」の笛が吹かれれば、その壁はなくなり、同じスポーツを愛する“仲間”に戻る。日本ラグビーに根付いたこの精神は「ノーサイドスピリット」という言葉で表される。

それを象徴するのが「アフターマッチファンクション」という慣習だ。ラグビーでは、試合が終わるとレフリーと両チームの選手全員で健闘をたたえあう交流会があり、左手にはビールを持ち、右手は握手を交わすために空けておくという決まりごとがあるという。それは観客にも共通しており、観戦席が野球やサッカーのように敵と味方で分かれておらず、仲良く並んで観戦し、試合後は近くのパブで一緒になってビールを酌み交わすことも少なくない。

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ラグビーが英国のパブリックスクール発祥のスポーツであることはよく知られている。だがこの「ノーサイド」という用語は、母国の英国ではとうに“死語”になっているという。国際大会でも試合終了は「フルタイム」と称されるので、「ノーサイド」は今や英語圏でも通用しない。ところが日本では競技用語のみならず、ラグビー精神を象徴する言葉として親しまれており、人の在り方までを含んだ言葉として認識されている。近年では、日本を象徴する価値観として海外からも好意をもって受け取られている。

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promoted by 日本ラグビーフットボール協会 | text by Hiroaki Koga | photographs by Toru Hiraiwa

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