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2026.05.25 14:15

実は英語圏で死語だった「ノーサイド」世界が喝采する日本ラグビーの合言葉

「企業統合を進めた際に、ラグビーのレフリー役を意識しました。レフリーというと管理するイメージがありますが、ラグビーの場合は反則が起こらないように試合を導いていく存在です。下手なレフリーは、起こった現象に対して笛を吹くだけですが、良いレフリーは選手が熱くなってきたときやプレイが少し荒くなった段階で、両チームのキャプテンを呼んで注意し、試合を落ち着かせます。企業統合の際も買収したほうが優位な立場にあると思われがちなので、上から目線にならないように気をつけ、組織を一からつくるように心がけました」

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経営者が多い理由についてはこう考察する。

「ラグビーというスポーツは体が大きくて力が強い人も必要ですが、俊敏にパスを出せる人も、トライを取るために足の速い人も必要です。つまり、どんな人にも活躍する場所がある“適材適所のスポーツ”といえます。それは、逆に考えると、特性の違う人たちと互いに協力しながら物事を進めていかなければ、うまくいかないということ。こうしたことが他者へのリスペクトや仲間を大事にすることにつながり、経営者、リーダーに必要な資質を育む下地になったのではないでしょうか」

加えてかつての仲間、ライバルたちが助け合い、切磋琢磨し続けていることもあるのかもしれないと土田は言う。人のつながりもそのひとつだ。ノーベル賞受賞者で、京都大学教授の山中伸弥もそのひとり。山中との縁をつないだのは、土田の大学時代の盟友で、ミスターラグビーといわれた故・平尾誠二だった。

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「『パスの下手な山中さん』と平尾が山中教授を紹介してくれました(笑)。 山中教授も神戸大学の医学部時代にラグビーに打ち込んでおり、同世代ということもあってすぐに距離が縮まりました」と振り返る。 互いに忙しい今でも年に1、2回食事やゴルフを楽しむ仲で、ラグビー界を応援してくれるひとりだそうだ。

山中に限らず、かつての仲間、ライバルの多くがラグビー界を再び盛り上げようと結成された会もある。 それもミスターラグビーが残してくれた縁だ。

高校日本代表での出会いから切磋琢磨、1999年のW杯では監督とコーチとして世界と戦った。(提供/JRFU)
高校日本代表での出会いから切磋琢磨、1999年のW杯では監督とコーチとして世界と戦った。(提供/JRFU)

「平尾が亡くなって10年がたちますが、彼が立ち上げた“楽愚美(らぐびー)会”は、今も続いています。 それまで幹事なんてやったことのなかった平尾が第1回の幹事を買って出てくれて、かつて競い合ったいろんなチームの仲間が集まりました。 今や多くのメンバーが経営層になり、協会に対して積極的に応援してくれています。 ただ、飲むと『あれはスローフォワードだった』など、いまだに昔の話で論争になるのには困りますけどね(笑)」

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promoted by 日本ラグビーフットボール協会 | text by Hiroaki Koga | photographs by Toru Hiraiwa

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