婚活市場において、女性の高年収は不利に働くのではないかという不安は根強い。キャリアを積んできた女性ほど、経済力をどう見せるべきか迷い、年収を非公開に設定するケースも少なくない。
だがデータは、その通念とは異なる景色を映し出している。婚活・結婚相談所サービスのIBJが成婚会員約1万9000人の活動データを分析した調査が、その実態を浮かび上がらせている。
高年収女性の成婚率は下がらない
女性の年収帯別に成婚率を見ると、300万円以下で34.9%、300〜500万円で41.2%、500万円以上でも37.7%と、高水準を保ったままだ。年収が上がると成婚率は高水準を維持しているが、右肩上がりではない。

キャリアを重ねて収入が増えた女性が、婚活市場で不利になるわけではないということになる。
世帯年収1000万円超が新たな標準
成婚カップルの世帯年収を見ると、その変化はさらに鮮明だ。2025年の成婚カップルの81.8%が世帯年収1000万円以上を実現しており、中核をなす1000〜1599万円の層は2017年の57.7%から63.5%へと厚みを増した。

エリア別では東京が90.4%と突出しているが、東京以外でも78.0%に達しており、一部の高所得層に限った現象ではなくなりつつある。
男性の平均年収が586.7万円、女性が333.2万円という現実を重ねると、どちらか一方の収入だけで世帯年収1000万円に届かせるのは容易ではない。二人の収入を合算して初めて到達できる水準が成婚の標準になりつつあるということは、結婚が一人の稼ぎへの依存から、双方が経済力を持ち寄る形へと移行しつつあることを示唆している。



