ロジックを超えた「共鳴」
こう言ってしまうと元も子もないかもしれないけれど、今、僕が面談で一番大切にしているのは「直感」だ。
オンラインなので国内外問わずお話をする。実はバンクーバーからというメンバーもいる。
画面越しに伝わってくる相手の雰囲気。言葉の端々に滲む熱量。
「この人と一緒に働いたら、きっと楽しい」
「この人になら背中を預けられる」
アマゾンで培ったロジックという土台の上で、最終的にゴーサインを出すのは、理屈を超えた「共鳴」だ。そして不思議なことに、その直感は大抵合っている。
「副」が「主」に入れ替わる瞬間
ここで、あるメンバーの話をしたい。仮にAさんと呼ぼう。
Aさんは、日本を代表するような某大手メーカーに勤務している。安定した地位、十分な報酬。世間から見れば「上がり」に近いキャリアかもしれない。 けれど、彼女はコーポレートサイトの問い合わせフォームから、直接メッセージをくれた。
「御社のビジョンに惹かれました」
面談で話を聞くと、彼女は大企業の中で重要なポジションを担いながらも、身動きが取れない閉塞感を感じていた。
「もっと自分が手触り感のある仕事がしたい」「誰かのために、本気で動きたい」
採用ロジックで言えば、今の彼女のリソース状況や、専門領域の違いなど、懸念点はあったかもしれない。でも、私の直感では「この人は同志だ」と告げていた。
参画して数ヶ月。面白い現象が起きている。超絶に優秀な方であることは確か。時間の使い方はあくまで「本業:8、PerkUP:2」かもしれない。
けれど、心の占有率、あるいは情熱の比重において、徐々にその「主従」が逆転し始めているように見えるのだ。
「月曜の夜、定例ミーティングでのAさんの顔が、一週間で一番生き生きしている」 そんな冗談がチーム内で飛び交うほど、彼女はここで水を得た魚のように躍動している。
また、別のメンバー、Bさん(フリーランス)もそうだ。「ただお金を稼ぐための仕事なら、他にもっと効率のいい仕事があります。でも、私はここで一番やりたい『自分』を持てている感覚があるんです」と言ってくれた。


