経済・社会

2026.05.24 13:00

AIとロボットが描く「豊かさの時代」は誰のものか──楽観論への「5つの問い」

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(4)誰がルールを作り、そのルールは誰に仕えるのか

AIが世界の進歩の中心になり、新たな豊かな経済を推進する力になるのだとすれば、その利用方法に関するルールは誰が作るのか。

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政府が作るのであれば、過剰な介入がイノベーションを阻害する可能性がある。本来は私たちの生活を改善するはずの技術が、政治的目的のために歪められる恐れもある。

企業が作るのであれば、そのルールは、社会に良い結果をもたらす義務を最小限に抑えながら、過剰な利益獲得を続けられるように作られるかもしれない。

さらに地政学的な側面もある。国家安全保障と、際限のない富と権力が懸かっているとき、どの国も自国の利益より世界全体の成果を優先すると信頼できるのだろうか。技術的優位を持つ政府が、他国を犠牲にして自国の豊かさを増やす機会を見いだしたとき、国際条約は有効に機能するのだろうか。

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AIがどのように統治され、誰がその利用を管理するのかという問題は、AIがどのような社会をもたらし得るのかを理解するうえで中心的な意味を持つ。

(5)富裕層は本当に豊かさを望んでいるのか

最後に、これこそが最も重要な問いかもしれない。AIから最も大きな恩恵を受ける立場にある人々、つまり権力を持つ人々が、何かを変えたいと思う理由はあるのだろうか。

テック業界の億万長者たちは、自分たちの利他主義に光が当たることを楽しんでいるかもしれないし、世界をより良い場所にしていると見られることを間違いなく好んでいる。しかし、いざ重要な判断を迫られたとき、取締役や株主は、自社の技術を使って私たちが欲しいものをすべて無料で提供することに賛成するのだろうか。

ロボットの労働力のおかげで、彼らはもはや私たちを働き手として必要としないかもしれない。だが、商品の買い手としての私たちは依然として必要である。豊かさの時代において、人々が彼らから何かを買うインセンティブは、いや、そもそも何かをするインセンティブは、どこにあるのか。

希少性の終焉は、現状を覆すことを意味する。そして歴史を振り返れば、権力を握る者がそれに積極的だったためしはない。今、世界を意のままにしているように見える者たちは、果たして例外となるのだろうか。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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