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2026.05.11 08:00

AMDがただのGPU銘柄以上である理由、エージェンティックAIでCPU復権

Askar - stock.adobe.com

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人工知能(AI)の急成長は、しばしばGPUの功績とされる。しかし、AMDにおいて現在最も堅調で収益性の高い領域の1つは、サーバー用CPU部門であるようだ。

直近の四半期において、AMDの高性能データセンタープロセッサーシリーズ「EPYC」は、AMDのデータセンター売上高をインテル(INTC)の売上高を超える水準まで押し上げ、フリーキャッシュフローを前年同期比で3倍に増加させた。さらに、すべてのAIクラスターがワークロード、メモリー、GPU間の通信を管理するために多数のコアを持つCPUに依存し続けているため、エヌビディア(NVDA)がアクセラレーターを提供する場合でも、AMDは恩恵を受けることができる。

では、これはAMD株にとって何を意味するのだろうか。

予想を上回るスピードで拡大する市場

AMDによると、サーバーCPUの総アドレス可能市場(TAM)は年率35%を超えるペースで成長している。このペースで推移すれば、市場規模は2030年までに1200億ドル(約18兆8000億円)を超えると予測される。

AMDはこの分野で有力プレーヤーの1社として台頭する態勢にある。今四半期、同社のサーバー売上高はインテルのデータセンター全体の売上高を上回った。これはAMDにとって歴史的なマイルストーンであり、堅調なCPU販売が一因となっている。AMDのデータセンター部門は58億ドル(約9090億円)の売上高を計上し、前年同期比57%増となった。

EPYCサーバー部門だけでも、同期間に50%超の急成長を遂げた。この市場リーダーシップにより、AMDはエヌビディア中心の環境においても高マージンの機会を獲得できる。EPYCは大規模AIシステム全体にわたる複雑なオーケストレーションにおいて、業界で好まれるx86の「頭脳」であり続けているからだ。EPYCインスタンスのクラウド展開は前年同期比50%増加し、現在クラウドプロバイダー全体で1600を超える固有のインスタンスを数える。これは企業での広範な採用と、AMDのデータセンターCPUに対する需要の高まりを示している。

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