5月9日のパレードを巡るロシアとウクライナの停戦交渉
5月9日のパレードは、第二次世界大戦におけるソ連の勝利の遺産を継承する、強く安定したロシアというイメージを補強するためのものだ。式典の最中にモスクワ近郊でウクライナの攻撃が成功すれば、物理的な損害以上の意味を持つ。クレムリンが示したい安全感が揺らぐからである。
それが、モスクワから発せられる言辞が先鋭化している理由かもしれない。ロシアはまず、5月8日と9日に自国が一方的に宣言したとする停戦を発表した。ウクライナは対抗して、その週のより早い段階から戦闘をより広く停止する案を提案した。その後キーウは、継続する攻撃や前線での攻勢によって、モスクワが停戦をほぼ直ちに破ったと非難した。
モスクワは、脆弱さを見せずにパレードの安全を確保したい。ウクライナは、ロシアの権力の中枢がもはや不可侵ではないことを示したい。「我々の敵は力の言語しか理解しない。そして強烈な反撃を受けるまで、計画を変えることはない」と、ウクライナ無人システム第419大隊のアンドリー・ペリペンコは筆者に語った。
トランプ仲介で実現した3日間停戦と捕虜1000人交換
ウクライナ側との交渉を受け、ドナルド・トランプ大統領はトゥルース・ソーシャルで、5月9日から11日までの別の3日間停戦を発表し、その後キーウとモスクワの双方が確認した。停戦には、双方から捕虜1000人ずつの交換計画も含まれるという。
「Defense Tech for Ukraine(ディフェンス・テック・フォー・ウクライナ)」の代表ジョナサン・リパートは筆者に対し、「ウクライナとロシアの指導者が兵士の命をどれほど重く見るかには巨大な隔たりがある。だから捕虜交換はどのような形でもウクライナの勝利であり、これは戦争全体でも最大級の2件のうちの1つになるだろう」と語った。


