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2026.05.08 13:00

クアルコム株、340ドル到達への道 AI半導体の波に乗り遅れた巨人が2倍になるまで

Игорь Головнёв - stock.adobe.com

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クアルコム(QCOM)は、AIが牽引する半導体急騰の波に概ね乗り遅れてきた。

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市場では、同社に対する弱気な見通しがすでに定着している。アップル(AAPL)はクアルコム製モデムから着々と距離を置きつつあり、時間の経過とともに約70億ドル(約1兆1000億円)の収益が脅かされる。同時に、AIが押し上げるメモリ需要が供給を逼迫させ、部品コストの上昇とスマートフォンの買い替えサイクルの鈍化につながっている。これらは確かに大きな課題だが、いずれも明確で、広く議論されており、株価にもますます織り込まれつつある。

議論はいま、リスク評価から機会の特定へと移っている。株価はすでに過去1カ月で約40%上昇するなど目立った反発を見せたが、より重要な変化は水面下で進行している。クアルコムはAIの次の段階に備えている。それは集中型コンピューティングの枠を超え、相互接続された数十億のデバイスへと広がることを目指すものだ。この転換が現実になれば、株価は現実的に約340ドルへ向かう道筋を描き得る。

エッジAIへの移行

現在のAIの景色は主に集中型コンピューティングに支配されており、ワークロードはエヌビディア(NVDA)のような企業が担うデータセンターに集約されている。この枠組みは、数十億のデバイスへスケールさせるのに適していない。あらゆる推論(inference:学習済みモデルによる推定)をクラウド経由で処理すれば、高コストに加え遅延も生じ、エネルギー消費も大きくなる。次のフェーズの中心はローカル推論であり、AIタスクをデバイス上で直接実行する。この方法はより高速で、プライバシーを強化し、常時のインターネット接続も不要となる。

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この変革はクアルコムの中核的な強みと完全に合致する。

クアルコムは長年にわたり、省電力な計算処理と接続性の最適化に注力してきた。これはまさにエッジAIを特徴づける要素である。同社のSnapdragonプラットフォームはすでにスマートフォンやPCに組み込まれており、自動車でも採用が拡大している。クアルコムの自動車部門だけでも、450億ドル(約7兆600億円)の採用決定済みの受注残高を誇る。さらに、「Dragonwing」のような新しいプラットフォームや、Arduinoのようなエコシステム横断の協業が、ロボティクスや産業向けAIといった領域へクアルコムの存在感を拡大している。要するにクアルコムは、携帯端末向け部品のベンダーから、スマートで接続されたデバイスのための総合的なコンピューティングプラットフォームへと変貌しつつある。

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