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2026.05.08 15:00

アップデートであなたのGmailをAIがスキャン、無効化する方法

Azulblue - stock.adobe.com

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「Gmailのアカウントを持っているなら、この警告を無視してはいけません」── 米テレビ番組『シャーク・タンク』に出演するロリ・グレイナーは今週末、Instagramにこう投稿した。グレイナーは「グーグルが公言したがらない事実かもしれませんが、あなたの全メールをスキャン対象にしてきました」と主張している。

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これは筆者がこれまでGmailユーザーに対して警告してきたAIアップグレードだ。新しいスマート機能を有効にすると、Geminiが受信トレイを巡回し、スマート検索、文脈に応じた返信、メールの要約を提供する仕組みだ。これは明らかに重大な変更であり、Gmailの18億ユーザーのうち、多くのユーザーへ順次展開されている。

「ここからは朗報です。わずか30秒で設定を無効化できます」とグレイナーは言う。ユーザーは、これらすべてを起動させている2つの設定を無効にできる。関係する設定は「スマート機能」と「Google Workspaceのスマート機能」で、ここからGmailおよびその他の製品について制御できる。ただし、必要なときだけ使うといった柔軟な切り替えはできない。無効にすれば、新たなAIアップグレードは利用できなくなる。

グーグルは筆者に対し、これらの機能はすべて任意であり、ユーザーは常に主導権を握っていると強調するよう要請している。デフォルトでは有効になっている可能性が高いため、無効にしたい場合はユーザー自身が操作する必要がある。データ学習についてグーグルはより明確な姿勢を示しており、このアップグレードを通じてユーザーのメール内容がAIモデルの学習に使われることはないと保証している。

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今回拡散された投稿自体は新しいものだが、Gmailのアップデートに関する詳細は既知の内容だ。一方で、真に新しい動きは、強化された「パーソナルインテリジェンス」アップデートのほうだ。これはグーグルの各種プラットフォームをまたいでコンテンツをスキャンし、ユーザーの生活をストーリーボード化するもので、アプリをGeminiに接続するかどうかをユーザーが選べるようにする。これについても判断する必要がある──メールだけよりも踏み込んだ機能であり、これも現在、数百万のユーザーに向けて展開が始まっている。

Gmailのアップデートは、グレイナーが示唆するほど単純な二者択一ではない。多くのユーザーは利便性を選び、プライバシー上のリスクを受け入れるだろう。グーグルはプライバシー第一のブランドとは言えないが、ユーザーの機密情報を守ることについては信頼されている──ただし、その「守る相手」にグーグル自身は含まれない。

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翻訳=酒匂寛

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