グーグルはまた、「Gmail内のGeminiはユーザーのデータを保持しません。受信トレイの内部で安全に動作するように設計されており、ユーザーが頼んだことだけを処理し、その後は受信トレイから離れます。Geminiはユーザーの情報を、特定のリクエストを完了するためだけに処理し、その後はそのデータを保持しません」と説明している。
それでも、こうしたアップデートに対して自分がどこに一線を引くのか、ユーザーは自ら線引きを判断せざるを得ない──しかも、グーグルやGmailに限った話ではない。最近では、あらゆるサービス、あらゆる場面で同じ問題が起きているのだ。
グレイナーの警告がユーザーの記憶に新しいなか、グーグルのAIをめぐるプライバシー問題が、もう一つ世界中で注目されている。「グーグルが、Chromeをアンインストールする最高の理由を私にくれた」とAndroid Centralは報じている。
一方、Android Headlinesは「Chromeは、4GBのGemini Nanoモデルをユーザーの端末に密かにダウンロードしていた」と説明し、こう報じている。「あるプライバシー研究者は、Chromeが利用者の同意を求めるプロンプトも、通知も、簡単に止める手段もないまま、4GBのGemini Nanoモデルを利用者の端末に静かに送り込んでいることを発見した。そして、UI上に表示される『AI機能』のほうは? いまもなおグーグルにデータを送信し続けている」
グーグルはこれを誤解だとして退けており、同社幹部のパリサ・タブリーズは、「オンデバイスAIは、当社の開発者戦略およびセキュリティ戦略の中核です。当社は2024年以来、軽量なオンデバイスモデルとしてGemini NanoをChromeに提供してきました。これは、データをクラウドに送ることなく、オンデバイスでの詐欺検出や開発者向けAPIといった重要なセキュリティ機能を支えています」と投稿した。
グーグルによれば、このモデルは簡単に無効化でき、その結果としてアンインストールされるという。また、利用端末のリソースが不足している場合も、自動的に無効化されるという。だがこの件もまた、端末上へのAIの展開の仕方が少しでも不透明であれば、ユーザーは──見出しに後押しされながら──自分なりの結論にたどり着いてしまうということを示している。こうしたアップグレードを運用するにあたって、情報の拡散や緊急の釈明を必要とするような事態は、本来あってはならないことだ。


