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教育

2026.06.03 14:15

工学専門の京大教授が見つけた教室のフラットな特等席、「透明な最前列」

Adobe Stock

これらの子どもたちからすれば、カメラやマイクをオフにしたとしても、決して授業をさぼろうという意図があったわけではなく、かえって何の遠慮もない状態で授業に挑み、快適に受講できたということです。

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常に誰かの目にさらされている(と感じてしまう)対面の教室よりも、自らの集中力が最大限維持できるような形で視覚と聴覚に入ってくる刺激を調整する選択肢が手に入ったことで、自らの学びを持続させる手段を得たとも言えます。

しかし、コロナ禍が明けた多くの学校現場では、まるで潮が引くようにオンライン授業の波も消えてしまったことは残念でしょうがありません。「オンラインではまともな授業はできない」「やはり対面でこそ授業の意味がある」と多くの教育現場ではオンライン授業の負の側面ばかりがとりあげられ、そこに生まれた「透明な最前列」のような新たな学びの方略は全く評価されず、あっさりとオンライン授業という選択肢が撤去されてしまったのです。

塩瀬隆之(しおせ・たかゆき)◎京都大学総合博物館教授。京都大学工学部精密工学科卒業、同大学院工学研究科修了。2018年より経済産業省産業構造審議会イノベーション小委員会委員および若手WG座長、特許庁知財創造教育調査委員、文化庁伝統工芸用具・原材料調査委員、日本医療研究開発機構プログラムオフィサー、2025年大阪・関西万博政府日本館有識者など。2017年度文部科学大臣表彰・科学技術賞(理解増進部門)ほか、受賞多数。著書に『問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション』(学芸出版社、2020年)、『未来を変える 偉人の言葉』(新星出版社、2021年)。

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