惑星はどうやって見つかったか
系外惑星の発見は、1992年、パルサー(強い磁場を持ち高速で自転する「中性子星」、自転に同期して電波やX線などを周期的に放射する天体のこと。大質量星の超新星爆発後に残る高密度の天体で、その規則的な信号から「宇宙の灯台」や「宇宙の精密時計」とも呼ばれる) の周囲に惑星が見つかったことに始まります。
その後、1995年には太陽のような恒星の周囲でも惑星が確認され、惑星は宇宙において特殊な存在ではないことが明らかになりました。そして2009年に打ち上げられたケプラー宇宙望遠鏡は、この分野に決定的な転換をもたらします。トランジット法によって恒星のわずかな減光を捉え、数千個規模の惑星を一挙に発見しました。
その後継として登場したTESS望遠鏡は、全天を対象としたサーベイ観測を行い、特に地球近傍の明るい恒星周りの惑星を次々と発見しています。これにより、将来的に大気の詳細観測が可能なターゲットが急速に増えつつあります。
近年では、TOI-715 bやTOI-700 e、TRAPPIST-1 eといった、ハビタブルゾーンに位置する地球型惑星の候補も報告され、「地球に似た条件」は確かに宇宙に存在することが見え始めています。
しかし、宇宙、とりわけ系外惑星の話題で度々目にする言葉「ハビタブルゾーン」とは直訳すると「生命居住可能領域」といったような意味合いになるでしょうが、宇宙科学の世界ではあくまで液体の水が存在しうる距離といった意味合いにすぎません。そこに岩石惑星があったとしても、大気の有無や組成、磁場、地質活動といった条件が整っているかは、2026年の現時点ではほとんど分かっていません。実際、ハビタブルゾーンに位置するとされる地球サイズの惑星は増えつつあるものの、その多くは生命が生まれる「条件の一部」を満たしているにすぎません。
私たちは、宇宙に無数の惑星が存在することを知りました。しかしその中で、「地球」という存在がどれほど特異なのかについては、むしろ問いが深まっています。似た惑星が見つかり始めています。しかし同じ惑星は、まだ見つかっていません。


