カルシの創業は2018年
カルシは2018年、MITの同級生だったマンスールとロペス・ララによって設立された。同サービスでは、選挙から連邦準備制度理事会の決定、NFLの試合にいたるまで、現実の出来事の結果についてユーザーが「はい」か「いいえ」で賭けを行う。2年以上にわたる規制上の不透明な時期を経て、同社は2020年11月に米商品先物取引委員会からの承認を獲得した。これにより、同社は米国では初となる規制対象の「イベント・コントラクト」取引所となり、2021年7月にサービスを一般公開した。
カルシが飛躍したのは2024年のことだ。連邦裁判所の判決によって米大統領選挙の直前に選挙関連の賭けを行う道が開かれ、取引高が急増した。その後、プラットフォーム上のアクティビティの70%以上を占めるスポーツ分野への積極的な進出により、その勢いはさらに加速した。こうした人気は同社の評価額にも反映され、カルシの企業価値は2025年6月の20億ドル(約3120億円)から、現在は220億ドル(約3.43兆円)へと急増している。
当初は個人のトレーダー、特にスポーツ関連の賭けで普及したが、現在同社は機関投資家による導入を強力に推進している。2024年4月には、ビリオネアのジェフ・ヤス率いるヘッジファンド、サスケハナ・インターナショナル・グループがマーケットメーカーとして参画したほか、キャシー・ウッドのアーク・インベストのような投資会社は、投資戦略の判断材料としてカルシのデータを利用し、新たな市場の開設を要請し始めている。同社は広範な提携関係を構築しており、ロビンフッドやコインベースは自社ユーザーにカルシの市場を提供するほか、CNN、CNBC、フォックス・コーポレーションなどのメディアは報道の裏付けにカルシのデータを使用している。


