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2026.05.08 07:30

金と銀が急騰、数週間ぶりの高値を記録──米・イラン和平への期待が背景

Emmanuele Contini/NurPhoto via Getty Images

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金と銀の価格がここ数カ月間の最高値圏に近づいている。一部のアナリストはこの価格急騰について、原油価格の下落やドル安、そして米国とイランが戦争終結に向けた合意に至るとの期待が背景にあると分析している。

銀価格は米国時間5月7日午前9時15分時点で6%近く上昇し、81.50ドルを記録した。日中最高値の82.24ドルからはわずかに値を下げた。

金価格は同時点で1%以上上昇して4741.70ドルに達したが、日中最高値の4763.60ドルからはわずかに押し戻されている。

銀は、日中最高値が83ドルを超えた4月17日以来の高値水準に迫っている。もしこの水準を突破すれば、3月中旬以来の記録となる。

金は4月下旬以来の高値圏にあるが、3月上旬に記録した5300ドル超の高値には依然として遠い。

イラン紛争の期間中、金と銀の価格はおおむね原油価格と逆相関の動きを見せており、7日には北海ブレント先物は5%下落した。

アナリストはどう分析しているか

TDセキュリティーズのストラテジストは7日朝にブルームバーグが引用したメモの中で、金と銀の価格が「和平合意の可能性を伝えるニュース」によって押し上げられていると述べた。ただし、米国とイラン双方の要求は以前の提案と比較して変わっていないようであり、こうした価格変動は「反転に対して極めて脆弱だ」とも警告している。

サクデン・フィナンシャルのアナリストはフォーブスへのメールで、7日朝に約0.15%下落したドル安が貴金属価格の上昇を支えたと指摘し、併せて「外交的な期待が再燃したこと」も理由に挙げた。三菱UFJフィナンシャル・グループのキム・スジンはウォール・ストリート・ジャーナルに対し、「原油価格の下落とインフレ懸念の緩和が債券利回りとドルを押し下げ、金価格を支える要因となった」と語った。

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翻訳=江津拓哉

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