夏季の減便はさらに加速、6月から9月に930万座席が削減
夏季の減便はさらに加速している。フォーブスに共有されたシリウムのデータによると、6月から9月にかけて、11の主要な国家市場ですでに約930万座席が削減された。今後もさらなる減便が行われる可能性が高い。
マット・スミスは、「たとえ明日、海峡が開通したとしても、中東湾岸地域の物流が正常化するのは少なくとも8月以降になるとみている。それですら楽観的な予測かもしれない」と述べた。また、グラデクは「これは価格の弾力性の問題ではない。人々を無事に帰宅させられるかどうかの問題だ。航空会社が、販売したチケットという契約上の義務を遂行できるかどうかだが、燃料がなければ空の旅は極めて困難になるため、その義務を果たすのに苦労する航空会社が出てくるだろう」と語っている。
ジェット燃料の供給リスクは、英国だけでなくアジアや南米にも
デ・ハーンは、「この夏に欧州で休暇を過ごす米国人にとって、リスクがないとは言えない」と述べつつ、利益率の高い長距離の大西洋横断便が真っ先に欠航することはないと付け加えた。「それらは調整の優先順位が最後になる便だ。まず懸念されるのは欧州域内便であり、特に小規模な空港同士を結ぶ便だ。地方空港に関わる便はすべて欠航のリスクがある」。
ジェット燃料の「戦略的備蓄を持たない」英国は、供給が「危機的な低水準」にまで落ち込んでおり、配給制が導入されるリスクが特に高いとゴールドマン・サックスのアナリストは指摘する。デ・ハーンも、「欧州で最大の問題を抱えているのは、ジェット燃料をすべて輸入に頼っている英国だ」とした。先週、英国のキア・スターマー首相は英国内でのステイケーション(近場での休暇)を推奨し、国民は「休暇先を変更せざるを得ないかもしれない」と語っている。
アジア情勢についてデ・ハーンは、「アジアも厳しくなりつつあるが、状況にはばらつきがある。シンガポールは問題ないだろうが、タイでの状況はより困難になる可能性がある。結局のところ、燃料はそれを購入する資金力のある国々に優先的に流れることになるため、タイのような国は後回しにされる恐れがある」と述べた。世界中の他の地域については、「オーストラリア、アフリカ、南米への渡航にも相当なリスクが伴うだろう。これらはすべて輸入への依存度が高い地域であり、一様にリスクが高まっている」とした。


