キャリア

2026.05.09 12:00

主体的に「価値」を創り出すキャリア戦略の4つのステップ

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良心的なメンターやマネージャーはたいてい、同じような昔ながらのアドバイスをするものだ。「ただ黙々と働き、努力を重ね、経験を積めばいい。やがて、あなたの番が来るから」と。

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こうした言葉は、何世代にもわたって職場で繰り返し語られ、「最初は(見習いとして)経験を積むこと」は、大事な通過儀礼として提示されてきた。それは、より興味深くインパクトのあるプロジェクトに携わる権利を得るには、数年にわたって「雑用」をこなさなければならない、という前提に基づいている。しかし、変化の激しい今日のキャリア環境において、この助言は時代遅れであり、むしろ危険な罠となっている。

「経験を積む」という考え方は、時代遅れの企業構造、つまり、野心はあるが十分に活用されていない人材が安定的に供給される状態に依存する企業構造にとってのみ、利益をもたらすものだ。そうした考え方は、従業員個人にとっては何の役にも立たない。自分の番を待つのはやめて、自ら価値をつくり出す時が来ている。

この神話がなぜあなたの足を引っ張っているのか、そして、どうすればそこから抜け出すことができるかをお伝えしよう。

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神話:成功への高潔な道

「経験を積む」という神話は、忍耐強く従順であれば、その努力はいずれ認められ、報われる、と約束している。それは、勤続年数や忠誠心に基づいて昇進が与えられる、公正で秩序あるシステムを暗示している。この考え方は、かつての硬直した出世競争では機能していたかもしれないが、今日のダイナミックなスキル重視の経済においては、ほとんど意味を成さない。

代償:燃え尽き、低賃金、停滞

ただ単に自分の番が来るのを待っているだけでは、キャリアにおける主体性をすべて手放すことになる。Gallup(ギャラップ)の報告書「世界の職場の現状(State of the Global Workplace)」2026年版によれば、世界の従業員エンゲージメントはわずか20%で停滞しており、従業員の大多数が「静かな退職」を行なったり、心理的に職場から距離を置いたりしている。こうした受動的な考え方は、3つの重大な代償をもたらす:

・重要度の低い仕事での燃え尽きのリスク:雑用を引き受けると、「エネルギーを消耗するだけで成長にはつながらない業務」で毎日が埋まってしまう。ギャラップは、こうしたエンゲージメントの欠如が、過去最高水準にある日々のストレスレベルの主な要因だと指摘している。仕事に内発的な報酬が欠けている場合、単に「時間をつぶしている」だけでなく、エンゲージメントの欠如によって引き起こされる生産性の損失にもつながる(こうした損失は、世界全体で10兆ドルに及ぶとされている)。スキルや評価といった有意義な見返りがないまま、膨大なエネルギーを消費することになることは、燃え尽きへの近道でしかない。

・低賃金の常態化:「経験を積む」という言葉はしばしば、キャリアの浅い従業員を低賃金で使うための便利な口実として使われる。変化の激しい今日の経済状況では、これはさらに危険なものとなる。ギャラップの報告によれば、米国やカナダなどの地域における雇用市場の楽観度は、2019年以降、23ポイント低下している。自身の市場価値を生かそうとせず、ただ昇給を待っているだけでは、「選択肢」を失うことになる。市場の相場を下回る給与を受け入れる期間が長ければ長いほど、その差を埋めるのは難しくなり、長期的には数万ドルもの収入が失われる。

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翻訳=米井香織/ガリレオ

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