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2026.05.14 15:00

評価額3847億円の音楽生成AI「Suno」、商業的成功を収めるか

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一部ミュージシャンが、Sunoを受け入れ始める

Sunoを真っ向から拒んでいるミュージシャンもいれば、受け入れ始めている人もいる。

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「勝てるわけがない。AIと戦っても無駄だ」と、グラミー賞受賞歴を持つDJで音楽プロデューサーのディプロは最近のインタビューで語った。彼はAIのボーカルの質が非常に高いため、もはや自分の曲を歌ってくれるシンガーを必要としていないとまで述べている。ザ・チェインスモーカーズのアレックス・ポールとドリュー・タガートは、SunoやUdioのようなAIツールを活用している。ある曲を女性の声で歌わせたらどう聞こえるかを試すなどして、新曲のアイデアを生み出している。

ファレル・ウィリアムスは、AIが曲作りの「細かな作業」に役立つと語っている。ラッパーでシンガーソングライターのウィル・アイ・アムも、AIを積極的に支持しており、アリゾナ州立大学でAIエージェントに関する講座を担当している。彼は、グラミー賞のレッドカーペットを歩くのが人間だけなのは2026年が最後になると述べている。2027年には、AIを使ってヒット曲を生み出した「ロボットアーティスト」が登場するという。

約1年前、ロサンゼルスを拠点とするラッパーのサーズは、最新アルバムの制作にSunoを使い始めた。彼は通常、有名アーティストの楽曲や音源をサンプリングし、そのアーティストの遺産管理団体に著作権とロイヤリティの65%を支払っている。その結果、本人や共同制作者の手元にはほとんど残らない。だが今回は、Sunoを使って1960年代や70年代の楽曲のように聞こえる作品を生成した。今、彼が支払っているのは月額24ドル(約3768円)のサブスクリプション費用のみだ。このAIソフトは、スタジオに入って楽曲を録音・制作する時間の節約にも役立っている。

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「一緒に作業できるプロデューサーがいない時でも、文字どおり自分でアイデアをビートボックスできる。8小節分くらいのドラムやパーカッションの音を口で出せば、Sunoがそれを本物のアイデアに変えてくれる」とサーズはフォーブスに語る。

シュルマンは、より大きな事業機会は消費者向けにあると考えている。将来的には、AIによる音楽生成がミュージシャンとファンをつなぐ手段の一部になると見ている。たとえばテイラー・スウィフトが、ファンが追加料金で歌詞やサンプルを自由に操作できる「インタラクティブ版アルバム」を出す。あるいは、ファンがAIで完成させる未完成曲を公開する。そうした展開も考えられると、シュルマンは語る。

ヘイヴンのSuno生成曲が、なりすましとして削除される

ただし、音楽業界の空気がSuno寄りに変わり始めているとしても、AI音楽をめぐる状況はなお複雑で、問題をはらんでいる。10月には、プロデューサーのヘイヴンによる『I Run』という曲がTikTokで拡散し、ビルボードのチャートでも注目を集め、Spotifyで1300万回再生された。だが、ヘイヴンがSunoを使って生成したその声は、英国人アーティストのジョルジャ・スミスに不自然なほど似ていた。プロデューサー側は意図したものではないと説明したが、スミスのレーベルが抗議すると、Spotifyなどのストリーミングサービスはアーティストのなりすましを理由に同曲を削除した。

そこでヘイヴンは、今度は本物の人間の声を使ってその曲を再録音した。その曲は現在、1億6000万回以上再生されている。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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