TGLから始まる時計とゴルフの新関係
そんなオメガだが、マキロイが発起人となる新しい屋内型ゴルフリーグ「TGL」のサポートをスタートさせた。
高精度のシミュレーションゴルフをベースに、ボール位置に合わせてラフやバンカーも用意。パッティングはリアルで行うが、グリーンのアンジュレーションなどは、コースに合わせて自動的に調整される。そして観客は周囲を取り囲むスタンドで、試合を観戦するのだ。
「TGLを高く評価している点は、そのテンポの速さ、先駆的な姿勢、そして革新性にあります。さらに試合時間はわずか2時間なので、従来の屋外での試合よりも気軽に楽しめるでしょう。しかも選手にはマイクが装着されているため、彼らの考えや会話も聞くことができる。ゴルフというスポーツ全体にとって、TGLは新たなファンを獲得し、このスポーツを未来へとつなぐ助けになると思います」
オメガが大きくかかわるのは、この競技のダイナミクスにつながる「40秒ショットクロック」、これは各選手の1打ごとのもち時間で、スピーディかつ正確なショットが求められる、競技のスパイス的要素だ。
「技術的には、ごく一般的な計時装置です。ただし選手たちにとって大きな意味がある。与えられた時間はとても短いため、選手たちはより直感とダイナミズムを駆使してプレイしなければいけません」
つまりこのショットクロックが、さらに競技性を高め、興奮と熱狂を生みだすということ。正確性だけでなく、スポーツの魅力を計時というかたちで深めるのも、オメガの役割なのだ。
「この新しい取り組みは、ローリー・マキロイとの関係から始まりました。彼は“信念”の象徴です。8歳のころから、彼は四大メジャー大会すべてを制覇することを夢見て努力を重ね、昨年のマスターズ制覇でついに実現しました。長い時間がかかりましたが、彼は決してあきらめなかった。それは自分の野心に真摯に向き合うことが、何を可能にするかを示唆しています」
さまざまなチャレンジを通じて、精度や機能性を高め、時計の未来を切り開いてきたオメガ。ゴルフやTGL、そしてローリー・マキロイとの関係を通じて、また新たな未来を描こうとしている。
オメガ
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レイナルド・アッシェリマン◎スイス・オメガ社 社長兼CEO。1970年、スイス生まれ。ザンクト・ガレン大学を卒業後、投資・財務コンサルタント会社で経験を積む。96年にオメガにセールス&マーケティングプロジェクトマネジャーとして入社。2001年にセールス、リテール&ディストリビューション担当副社長兼インターナショナルディレクターへと昇格。13年に経営会議メンバーとなった後、16年6月に副社長から昇格して現職に就任する。20年以上もオメガに在籍し、このブランドの魅力と実力をよく知る人物だ。


