精度と信頼を求められるスポーツ計時の世界で確固たる地位を築くオメガ。その新たな取り組みとして、ゴルフとの関係性を深め始めている。
月で着用された最初の時計であり、先日行われたNASAの「アルテミス2有人月周回ミッション」でもクルーによって着用されたオメガ。同社は多くの時計製造技術における真の先駆者でもあり、常に限界を押し広げ、これまで誰も試したことのないことに挑戦してきた名門である。
「パイオニア精神はブランドの重要な柱のひとつであり、オメガに真の優位性をもたらし、1848年以来、私たちのアイデンティティを形成してきました」と語るのは、オメガの社長兼CEOであるレイナルド・アッシェリマン。
機械式時計の歴史を切り開いてきたオメガでは、コーアクシャル脱進機やマスタークロノメータームーブメントなど、時計の実用性を高める技術を開発するだけでなく、それを全モデルに搭載できる標準技術へと熟成させてきた。オメガにとって“高精度”であること、そして“実用的”であることは、どれほど大きな意味があるのだろうか?
「私たちのイノベーションは、品質への約束を示しています。ほんの1秒にもこだわりを見せ、極めることは小さなことに思えるかもしれませんが、それは非常に重要です。なぜなら、それによってお客様に私たちが最高の製品をつくるためにあらゆる努力をしていることを示すからです。技術を通じて、私たちは時計を購入してくださる人々への献身を示しています。また、私たちが常に改善を目指す進歩的なブランドであることも証明しています」
スポーツ計時はブランドのステイトメント
オメガの進歩性を示すうえで、欠かせないのがスポーツ計時だ。1932年に開催されたロサンゼルス・オリンピックにて、史上初めて単独ブランドによるオリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務め、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックでも、その正確な計時技術でアスリートの熱戦を支えている。
「私はこれを“挑戦”ではなく“責任”だととらえています。アスリートたちは、その競技の頂点に立つために、何年もトレーニングを積み重ねています。そして、そのすべての努力が、ほんの数秒にかかっているのです。だからこそ、私たちは計時という役割を非常に重く受け止めています。時計製造と同様に、私たちはアスリートに最善のかたちで貢献できるよう、計時機器の革新に絶えず取り組んできました。結果として、オメガが信頼に値する企業であることを世界に示すことができました」
失敗の許されないスポーツ計時の世界で、オメガの精度や革新性、そして信頼性を示した。そして今、新たなチャレンジとして、ゴルフに注目しているという。
「ゴルフでも“精度”という言葉をよく使います。私にとってゴルフとは、一貫した精度こそが肝心だと思います。誰にでも一度くらいは素晴らしいショットを打つことはできますよね。しかし、それを繰り返し続けられるからこそ、伝説的なプレイヤーが生まれるのです。(オメガのアンバサダーを務める)ローリー・マキロイはまさにそうした選手で、その卓越した実力を一貫して発揮し続けています」
時計製造においても同じことが言える。最高峰の時計を目指すなら、やはり高い精度を長期間維持することが求められる。時計とゴルフはよく似ているのだ。



