エンゲージメントがリーダーシップを変える理由
レポートによれば、管理職が仕事に積極的にエンゲージしている場合、前述の感情的負担感情的負担は大幅に小さくなる。エンゲージしたリーダーは、あらゆるネガティブ感情の割合が非管理職よりも低い。平均的なリーダーより低いというだけでなく、全体を通じて低いのである。
さらに、人生全体で充実していると感じる割合も、平均的なリーダーより14ポイント高い。
この文脈においてエンゲージメントは、何よりも感情の緩衝材として機能する。仕事だけでなく、チームや目的とも真につながっているリーダーは、役割の圧力を異なるかたちで受け止めているように見える。
役割の重みが異なるかたちでのしかかることは、個々のリーダーだけの問題にとどまらない。ギャラップは、管理職のエンゲージメントがチームや組織全体に外向きかつ直接的に波及することを一貫して見いだしてきた。内側で静かに苦しむリーダーは、いずれその感情が意思決定や人間関係、そして自らが築いている、あるいは徐々に蝕んでいる文化として外に表出していく。
リーダーシップは長期戦である
組織はリーダーシップの有効性を、売上、定着率、チーム生産性などのアウトプットで測るだろう。残念ながら、そうした数字の下でリーダーが実際にどういう状態なのかを問う組織は、同じほど多くはない。
ギャラップのデータは重要なテーマを浮かび上がらせる。リーダーは、あらゆる指標を満たしながらも、会議では見えない感情的負荷を抱え込むことがある。エンゲージメントが低下すれば(実際に低下しているように)、その影響はチーム、文化、そして事業へと広がっていく。
リーダーシップは、沈黙のなかで耐え忍ぶものではない。このことを組織が深く理解すればするほど、人材、文化、そしてパフォーマンスはよりよいものになるだろう。


