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2026.05.06 11:00

マスクのAI「Grok」、2026年に入りユーザー減──ChatGPTやClaudeとの差が拡大

davide bonaldo - stock.adobe.com

ChatGPTが競合を大きく上回り、前年同期比でもGrokの伸びは控えめ

Similarwebのデータによれば、OpenAIのChatGPTは、依然としてすべての競合をはるかに上回る利用規模で首位を記録している。4月のChatGPTは、モバイルアプリの平均日次アクティブユーザー数(世界)が2億4490万人に達し、同月で最も近い競合であるClaudeの2300万人の10倍超だった。またGemini、DeepSeek、Grokがそれぞれ3位、4位、5位となった。ウェブ訪問でもChatGPTが明確な首位で、4月の平均日次ウェブ訪問数(世界)は1億8370万となり、ウェブで最も近い競合であるGeminiのおよそ2倍だった。

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Grokのユーザー数は2026年に入って減少しているものの、前年同期比では依然として増加している。Similarwebによれば、Grokの平均日次ウェブ訪問数(世界)は前年同期比42.4%増だが、競合と比べると伸びは控えめだ。Geminiのウェブ訪問(世界)は前年同期比575%増、Claudeは同761%増としている。

モバイルアプリでは、Grokの平均日次アクティブユーザー数(世界)は4月時点で前年同期比83.5%増となった。ただしClaudeは4月時点で前年同期比1205%という驚異的な伸びを記録し、Geminiのアプリ利用も前年同期比676%増に跳ね上がったとSimilarwebは示している。

Grokは機能の有料化や社内の混乱・規制当局の監視に直面

Grokが過去数カ月でユーザーを失った正確な理由は不明だ。サブレディットの一部ユーザーによると、画像や動画生成を含む多くの追加機能が有料化されたとみられる点に不満を示しているようだ。

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Grokは複数のサブスクリプションプランを提供しており、月額10ドルおよび月額30ドルのプランでは、チャット・画像・動画の作成回数の上限が引き上げられている。

xAIで幹部の大量離脱が見られ、Grokは規制当局や議員の監視に直面

Grokはまた、論争や社内の混乱も見られる。xAIは2026年初めに幹部の大量離脱に直面した。Fast Companyは4月、共同創業者数人を含む80人超のxAIスタッフがここ数カ月で退社したと報じた。フィナンシャル・タイムズによる2月の報道によると、競合に追いつこうとする過程でマスクがGrokの技術改善に「不合理な要求」をしたため、一部スタッフが退社したという。

Grokはまた、女性や子どもの性的に露骨な画像を生成したとの報道をめぐり、規制当局や議員からの監視に直面している。

Forbesの推計によると、マスクの資産は米国時間5月5日時点で7892億ドル(約118兆円)で、世界一の富豪となっている。マスクは2026年初め、純資産が8000億ドルを超えた最初の人物となった。彼の富の多くは、共同創業したテスラとスペースXの持ち分から生じている。

マスクは、OpenAIをめぐる訴訟でサム・アルトマンと対決

AI競争において最も著名な人物の2人であるマスクとOpenAIのサム・アルトマンCEOは、現在法廷で対決中だ。マスクは、自身がアルトマンなどと共同創業したOpenAIが非営利団体として機能するという約束を反故にしたとして、訴訟で主張している。先週、証言台に立ったマスクは、同社に3800万ドルを投資したのは「愚かだった」と述べ、反対尋問担当者と気色ばんだ応酬を交わし、「私がいなければ、OpenAIは存在しない」と語った。

forbes.com 原文

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