ピート・ヘグセス国防長官は、イランとの停戦は「終わっていない」と述べ、米国は「戦いを求めていない」として、米国時間5月4日の交戦を矮小化した。この交戦は4月上旬に停戦が宣言されて以来初めてで、イランは米国が停戦合意に違反したと非難している。
ヘグセスは5月5日、記者会見で「我々は戦いを求めていない」と記者団に述べた。ダン・ケイン統合参謀本部議長は「本日はより落ち着いている」と語った。
ヘグセスによれば、米軍は5月4日、イランの軍用高速艇6隻を撃沈した。またホルムズ海峡の通過中、米海軍が護衛していた船舶を狙った巡航ミサイルおよびドローンを撃墜した。
ケインとヘグセスは、「プロジェクト・フリーダム」作戦を継続すると述べた。多くの船舶は、イランが紛争開始時に交通を遮断して以来、海峡内に足止めされている。イラン紛争に関与していない国々に関連する商船を、海峡通過時に支援し、同海峡から脱出させる作戦である。
ヘグセスは、この任務はイランにおける米軍のより広範な作戦とは「まったく別個のもの」であると位置付けた。「当初は多少の混乱が生じることは予想しており、それが起きた」と付け加えた。
ただし、米国が海峡の支配を主張しようとする動きに対し、イランは否定的な反応を示している。イラン国会議長のモハンマド=バゲル・ガリバフは5月5日、「(ホルムズ海峡における)海運とエネルギー輸送の安全は、停戦違反と封鎖の強行を通じて、米国とその同盟国によって危機にさらされている……現状維持が米国にとって耐え難いことは十分に分かっている。我々はまだ始めてもいないのに」とXに投稿した。
イランは、米国が5月4日に海峡内で旅客船2隻を攻撃し、民間人5人が死亡したと非難した。イラン国営放送が、匿名の軍当局者の話として報じた。同当局者は、米国は「その犯罪の責任を問われなければならない」と述べたという。
ケインは、停戦開始以来イランが米軍を10回攻撃したと述べたが、その攻撃は「大規模な戦闘作戦を再開するための閾値」には達しなかったとした。
停戦をめぐる米イランの動き
トランプは5月3日、イラン紛争の「巻き込まれた被害者」となっている船舶について、米国が海峡通過を支援すると発表し、「妨害があれば、残念ながら力で対処せざるを得ない」と警告した。4月7日に始まった停戦下で、海峡の支配をめぐりイランと米国の交渉は危機にさらされている。米国はイランに対し海峡を完全に再開するよう要求している一方、イランは長期的な和平合意は米国が海峡に関するイランの主権を認めることが条件だとしている。
トランプは5月4日、保守系トークラジオの司会者ヒュー・ヒューイットのインタビューで、米国は「いずれにせよ」紛争に勝つと主張した。紛争は「おそらくあと2週間、あるいは3週間」続くと予測した。トランプ政権当局者は当初、紛争は4〜6週間続くと予測しており、トランプは繰り返し、2〜3週間で終わらせると述べてきた。



