5月の夜空はカレンダーとともに刻々と変化する。明るい満月は徐々に欠けて、ハレー彗星ゆかりの流星群が到来する。日没後、西の空には「宵の明星」の金星が君臨し、春の星座がきらめきを増す。5月5日からの1週間の星空を満喫するためのヒントを紹介しよう。
5月6日~7日:みずがめ座η流星群が極大
「みずがめ座η(エータ)流星群」の活動が、6日に極大を迎える。極大時刻は午後6時頃とみられ、6日と7日の未明~明け方が見ごろとなる。中~高緯度地域では通常1時間に10~20個の高速の流星が出現し、長く尾を引いて輝くものもある。
日の出前の数時間、東~南東の方角を眺めよう。今年は月明かりの影響がいくらかあるが、それでも明るい流星なら目に留まるはずだ。
5月10日:下弦の月
月は10日に下弦となる。月の出が夜半過ぎになるため、宵のうちは月明かりがなく、暗い夜空が広がって、明るくない星や星座の観察に理想的な条件が整う。
1週間を通して
金星が日没後の宵の空でいっそう高度を上げ、明るく輝く。西の空を見上げよう。
ハレー彗星を起源とする流星群
みずがめ座η流星群の母天体はハレー彗星だ。かつてハレー彗星が太陽系内に残していった塵や破片の帯を地球の軌道が横切る際に、塵の粒が大気圏内に突入することで生じる。みずがめ座が昇ってくる明け方直前が最も見ごろとなる。
観測に最も適しているのは南半球で、北半球では残念ながらその半分程度しか見られないが、それでも1時間あたり10~20個の流星の出現が期待できる。
今週の星座:うしかい座
夜の帳が下りたら東の空の高い位置に、うしかい座を探してみよう。1等星アルクトゥルス(アークトゥルス)を中心に、凧のような、あるいはカクテルグラスのような形状に星が並んでいる(編集部注:日本ではネクタイの形にたとえられる)。昔の人は、これを牛の群れを追う牧夫の姿になぞらえた。アルクトゥルスさえ見つかれば、探しやすい春の星座の代表格である。空高くにあり、目印の一等星が明るいので、いちど見つけられたら次からは迷わないはずだ。
5月の夜空、今後の見どころは
5月14日の未明~明け方のひととき、東の低空で月齢26の細い月と土星が接近する。翌15日の明け方には、さらにほっそりした月が火星の近くに現れる。
17日の新月の後、5月19日と20日には日の入り後の西の空で、若い三日月が金星や木星と共演する。31日には、夕暮れ時に「ブルームーン」の満月が昇る。



