リーダーシップ

2026.05.16 16:00

曖昧なフィードバックは部下の成長を止める原因に、その対処法は

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良いフィードバックとは

より効果的なフィードバックは「行動」「影響」「代替案」などで構成されるシンプルなものである傾向にある。何が起きたのかを特定し、なぜ重要だったのかを説明し、次に何を試すべきかを提案する。たとえば「もっと戦略的になる必要がある」と言う代わりに、「計画会議ではあなたのアップデートは主にタスクの進捗に焦点が当たっていた。チームとしてはあなたの提案の背景にあるジレンマを理解する必要があった。次回はまず戦略的な選択を提示し、その後に実行の詳細を説明してほしい」と伝えることができる。

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そのようなフィードバックはやはり気まずいものかもしれないが、役に立つ。受ける側にとって出発点となり、改善点を可視化する。この意味で、良いフィードバックは難しさを取り除くのではなく行動に移せるものに変える。

曖昧なフィードバックへの対処法

フィードバックを受ける側はその伝え方に完全に左右されるわけではない。助言があまりにも抽象的だと感じられる場合、最も効果的なのは「翻訳」を求めることだ。「具体的にどのような場面でそう感じたのか、例を挙げていただけますか」「次の会議ではどのような改善が望まれますか」といった質問を投げかけることで、会話は印象から根拠へと移る。欠けていた具体性を引き出すことになる。

こうした質問は重要なことも明らかにする。曖昧なフィードバックが、まだはっきりと言語にされていない明確な観察を反映することもあれば、十分に検討されていない漠然とした印象を反映していることもある。どちらの場合でも、詳細を求めることで会話の質は向上する。

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リーダーに求められること

曖昧なフィードバックは伝える側を守るため、投げかけやすい。具体的なフィードバックは受ける側の役に立つからこそ与えるのが難しい。この違いは重要だ。行動につながらないフィードバックは成長に寄与せず、単なる記録に過ぎない。改善を促すことなく、不満を示すだけだ。

真に優れたリーダーは、明確さを単なる好みではなく責任ととらえている。フィードバックは、受けた側が理想像で悩むことになるものであってはならない。「次に何をすべきか」を明確に示すものであるべきだ。それこそがフィードバックを有用なものにする。その場でどれほど洞察に富んでいるかのように聞こえるかではなく、その後の行動に変化をもたらすかどうかが重要なのだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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