欧州

2026.05.06 12:00

スペイン移住で重要なのは「どこに住むか」 都市によって生活費は大きく異なる

スペイン東部バルセロナのレイアル広場(Getty Images)

スペイン東部バルセロナのレイアル広場(Getty Images)

スペインへの移住を希望する人に向けた支援サイト「ムービング・トゥー・スペイン」を立ち上げたアラステア・ジョンソンは、自らを「海外移住の常連」と称している。ジョンソンは南アフリカで生まれ、英ロンドンや豪シドニーで暮らした。ジョンソンと妻のアリソンは2015年、息子を連れてオーストラリアからスペインに移ることを決めた。当初は単に1年間の休暇の予定だったが、すぐに定住に変更した。

筆者の取材に対し、ジョンソンは「素晴らしいライフスタイル、安価な生活費、良質な学校という条件がそろっていたため、迷うことなくここを選んだ」と語る。「休暇に入って3カ月後、私たちはここが新たな故郷になると確信し、スペインに永住することを決めた」

スペインの物価の安さは、大きな魅力の1つだ。ジョンソンの試算によると、同等の生活水準を維持する場合、スペインでの生活は米国より約28%安く暮らせるという。

だが、長年顧客に助言をしてきた中で、夫妻はあることに気づいた。人々が知りたいのは、単にスペインの物価が安いかどうかではない。本当に知りたいのは、具体的な質問に対する答えだ。「実際に生活費はいくらかかるのか、そしてどの都市なら手頃に生活できるのか?」

こうした問いに答えるため、ジョンソンは、マドリードやバルセロナといった大都市だけでなく、グラナダやバダホスといった比較的小規模で物価の安い都市も含め、スペインの11都市の生活費を比較できる計算ツールを開発した。

スペインの生活費計算ツールの仕組み

ジョンソンが開発した生活費計算ツールは、大まかな平均値に頼るのではなく、人々の実際の生活様式を反映するように設計されている。

住宅費は、1平方メートル当たりの賃料と一般的な物件面積を用いて算出されており、異なる住宅間でも現実的な比較ができる。光熱費は実際の数値に基づき、世帯人数に応じて調整される。食費は主要なスーパーマーケットで取り扱われる商品の標準的な価格に基づいて算出される。医療費や娯楽費に至るまで、生活全般にかかる費用も考慮されており、保険や燃料、保守点検などの自動車保有費用も含まれている。

これにより、さまざまな所得水準や生活様式で、実際の日常生活にかかる費用がどの程度になるかを示すことができる。

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翻訳・編集=安藤清香

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