経営・戦略

2026.05.04 07:00

決算発表が明かす、AI競争における「真の勝者と敗者」──アルファベット圧勝の理由

ネオジムは磁石に使用されるレアアース(希土類)元素の一種である(RHJ / Getty Images)

メタ:力強い成長、しかし投資家は支出に注目

マイクロソフト同様、メタは予想を上回る収益成長を達成した。しかし投資家は、設備投資の増加やその他のネガティブな要因に焦点を当てた。

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メタの好材料は、成長率の加速と、コンセンサスを上回る利益だった。総売上高は前年同期比33%増の563億ドル(約8.78兆円)。広告インプレッションは19%増となり、AIを活用したターゲティングが平均広告価格を12%押し上げた

さらに、フェイスブックの親会社である同社の調整後1株当たり利益は7.31ドルとなり、予想の6.79ドルを52セント上回った。

投資家が注目したのは、メタの投資面のマイナス要因だった。部材価格やデータセンターのコスト上昇により、同社の設備投資見通しは100億ドル(約1.56兆円)引き上げられ、1350億ドル(約21.06兆円)となった。

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加えて、Reality Labsの40億ドル(約6240億円)超の損失、そして四半期中のファミリーデイリーアクティブユーザー数が35億6000万人へ減少したことも投資家を喜ばせなかった。この減少の一因は、イランにおけるインターネット障害にあると一部で指摘されている。

アナリストはひるんでいない。実際、ウォール街アナリスト36人に基づくメタの平均目標株価832.37ドルに到達するには、株価は24.4%上昇する必要がある。

強気派には、Evercore ISIのマーク・マハニー(「買い」を維持し、目標株価900ドル)が含まれる。「メタは、より速いトップライン成長を実現する限り、投資する権利を獲得し続けている」と、Truistのユセフ・スカリは述べた。

AI投資のリターンは、設備投資を「売上高受注残」へ転換できるかにかかる

約2年前、私はAI Value Pyramidを通じて、生成AIの最も価値ある活用は、AIによって売上高成長を押し上げる企業に流れると予測した。

それ以降、投資家はこの概念をより厳密に突き詰めている。4社のハイパースケーラーがAIへの設備投資をいっそう拡大する中で、投資家は、巨額の設備投資と並行してクラウドサービス売上高で予想を上回る成長を生み出す企業を評価し、成長の十分な裏付けを示せない企業に厳しい評価を下している。

だからこそ、クラウド成長率63%というクラス最高水準、AI投資のリターンの実証、4社の中で最も低いバリュエーション、そして4600億ドル(約71.76兆円)の受注残を備えるアルファベットは、引き続き先頭を走る存在に見えるのである。

forbes.com 原文

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