経営・戦略

2026.05.04 07:00

決算発表が明かす、AI競争における「真の勝者と敗者」──アルファベット圧勝の理由

ネオジムは磁石に使用されるレアアース(希土類)元素の一種である(RHJ / Getty Images)

マイクロソフト:大幅な予想超えも約29.64兆円の設備投資ショックで影が薄れる

マイクロソフトは売上高が予想を上回り、設備投資見通しも予想を上回ったが、後者は好意的に受け止められなかった。

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直近四半期では、マイクロソフトの総売上高、AI、Azureの売上高が予想を上回った。総売上高は前年同期比18%増の829億ドル(約12.93兆円)となり、予想の814億ドル(約12.7兆円)を上回った(予想比15億ドル[約2340億円]高)。Azureの売上高成長率は40%に上昇し、マイクロソフトのAI事業の年間売上高ランレートは前年同期比123%増の370億ドル(約5.77兆円)へ急拡大した。

マイクロソフトは高揚感に包まれた。マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、エージェント型コンピューティングへの「最も重大なプラットフォームシフトの始まりの1つ」だと投資家向け電話会議で述べた

マイクロソフトの株価下落(同社の時価総額は2026年に3570億ドル[約55.69兆円]減少していた)は、設備投資の急増が原因だった可能性が高い。具体的には、エイミー・フッドCFOが2026年の設備投資見通しを、通年で約1900億ドル(約29.64兆円。コンセンサスを約350億ドル[約5.46兆円]上回る水準)へ引き上げた。メモリーチップのコスト上昇が背景にある。

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こうした懸念があるにもかかわらず、一部のアナリストは強気だった。Jefferiesのアナリスト、ブレント・ティルは、マイクロソフトの決算は「うれしいサプライズ」だと述べた。マイクロソフトは「CIOが最後まで削らないものだ」と指摘した。

12カ月目標株価を提示するウォール街アナリスト30人によれば、マイクロソフト株は割安である。より具体的には、平均目標株価553.52ドルに到達するには、株価は約31%上昇する必要がある。

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