アマゾン:AWSは力強い成長、ただし設備投資が反応を抑制
予想を上回る成長にもかかわらず、設備投資の増加でフリーキャッシュフローが急減したため、投資家の反応は鈍かった。
アマゾンの総売上高、AWS収益、広告売上高はいずれも急速に伸びた。Eコマース大手の総売上高1815億ドル(約28.31兆円)は、コンセンサスの1773億ドル(約27.66兆円)を42億ドル(約6552億円)上回った。
さらに、AWSは前年同期比28%増の376億ドル(約5.87兆円)となり、15四半期連続で最速の伸びを記録した。AWSの売上高受注残は、2025年第4四半期から49%増加し、2026年第1四半期に3640億ドル(約56.78兆円)となった。
一方、同社の広告売上高は前年同期比24%増の172億ドル(約2.68兆円)となり、過去12カ月ベースで700億ドル(約10.92兆円)のランレートを上回るペースとなった。
投資家の熱狂が抑えられたのは、設備投資の増加とフリーキャッシュフローの減少が同時に起きたためだ。アマゾンの通年の設備投資予算は約2000億ドル(約31.2兆円)に向かっており前年の1310億ドル(約20.44兆円)を53%、上回る。また、過去12カ月のフリーキャッシュフローは、2025年第1四半期の259億ドル(約4.04兆円)から12億ドル(約1872億円)へと95%減少した。
それでも、アマゾンの強気シナリオは、設備投資増に続くクラウド受注残の増加が確認できることにかかっている。UBSアナリストのスティーブン・ジューによれば、AWSは2026年に38%成長を達成できる可能性がある。これは市場コンセンサスを12ポイント上回り、目標株価304ドルを示唆するという。なお同の2027年の営業利益見通しは、コンセンサスを39%上回っている。
アマゾン株の直近の目標株価320ドルは、22%の上昇余地を示唆している。


