春闘の賃上げ率、初任給の引き上げ、ベースアップ。ニュースの見出しだけを追えば、働く人の財布には確実に追い風が吹いているように見える。だが、実際に手取りが増えた人たちの暮らしは豊かになったのだろうか。
通信大手J:COMのグループ会社JCOMフィナンシャルが、直近1年間に手取り収入が増加した20〜60代の男女を対象に増加分の使い道を調査した。見えてきたのは、「賃上げの恩恵を受けた側」の意外なほど余裕のない実態だ。
増加額1万円未満が過半数
月額の手取り増加額は「3000円未満」と「1万〜3万円未満」がともに21.2%で最多。「5000〜1万円未満」17.9%、「3000〜5000円未満」16.1%と続く。合わせると、増加額が月1万円未満にとどまる人が過半数だ。一方で「3万円以上」も約4人に1人おり、恩恵は大きく二極化している。

増えた手取りの最大の使い道は「日々の生活費の補填」で32.1%。次いで「将来のための貯蓄や投資」が23.0%で、ここまでで過半数を超える。趣味やレジャー、自己投資、外食・交際費など今の自分のために使えている人は約4人に1人にとどまった。




