AIは実際に収益を生み出している。ある大手AI企業1社だけで、売上高300億ドルを達成しているのだ。
4月6日、Claudeチャットボットの開発元であるAnthropic(アンソロピック)は、年換算売上高が300億ドルに達したと発表した。
これは驚異的な数字だ。そして我々はこの恩恵を受けることができる。しかも8.3%の配当を受け取りながらだ。その手段は何か? 我々が注目するテクノロジー特化型クローズドエンド型ファンド(CEF)の1つである。
さらに、このファンドは割安で取引されており、本稿執筆時点で純資産価値(NAV、つまり保有ポートフォリオの価値)に対して11%のディスカウントで取引されている。
少し話を戻そう。
300億ドルという数字も十分驚きだが、成長率も同様に目を見張るものがある。わずか昨年から200%以上の増加だ。
別の言い方をすれば、アンソロピックの年換算売上高は、Clorox(クロロックス、CLX)、Ralph Lauren(ラルフローレン、RL)、Church & Dwight(チャーチ・アンド・ドワイト、CHD)、Domino's Pizza(ドミノ・ピザ、DPZ)、Hasbro(ハズブロ、HAS)の合計売上高に匹敵する。
ここで登場するのが、我々の8.3%配当ファンド、BlackRock Science and Technology Term Trust(ブラックロック・サイエンス・アンド・テクノロジー・ターム・トラスト、BSTZ)だ。アンソロピックは同ファンドの保有銘柄の1つである。上位10銘柄は以下の通りだ。
BSTZは、私のCEF Insiderサービスの保有銘柄である。会員の方はご存じかもしれないが、このファンドは主に小型で成長志向の強いテクノロジー株に焦点を当てている。ユニークなのは、アンソロピックのような非公開の株式公開前企業へのアクセスも提供している点だ。
これがBSTZを保有する理由の1つだ。こうした非公開企業には、我々が個人で投資するのは困難、あるいは不可能だろう。仮に投資できたとしても、8.3%の配当を得ることは不可能だ。そして11%のディスカウントで投資できることは確実にない。
しかしBSTZはこれを可能にする。その一因はイラン情勢にあり、2月下旬以降、ファンドのディスカウント幅が拡大している。
アンソロピックの売上高成長が示す次の投資先
確かに、BSTZのアンソロピック保有額は約4000万ドルと小規模で、BSTZの総資産17億ドルの2%強に過ぎない。しかし明らかに急成長している。
これはBSTZ(そして我々がファンドから得ている8.3%の収益)にとって素晴らしいことだ。しかし本当に重要なのは、アンソロピックの報告がAI全体について何を語っているか、そしてこれがBSTZや我々のCEF Insiderの他の保有銘柄にどのような恩恵をもたらすかだ。
私が言いたいのは、AIは決してバブルではないということだ。アンソロピックのような提供企業(そしてテクノロジー業界内外の企業にとっても増加傾向にある)に収益をもたらしているという事実がそれを証明している。とはいえ、AIはまだ黎明期にあり、経済全体にこの技術を統合するには長い道のりがある。
我々の仕事は何か? この変化を先取りすることだ。
BSTZの別の保有銘柄であるNVIDIA(エヌビディア、NVDA)を考えてみよう。AI革命の中核的なチップメーカーと見なされているため、過去数年間で1,000%以上上昇した。AIがテクノロジー業界から広範な経済へと広がり続ける中、さらなる上昇余地があると見ている。
しかし、AI関連ハードウェア市場の他の分野には、より大きな価値がある。需要は急増しているが、株価がその事実を完全に織り込んでいない分野だ。メモリチップメーカーのMicron Technology(マイクロン・テクノロジー、MU)や、データストレージ製品メーカーのWestern Digital(ウエスタンデジタル、WDC)が思い浮かぶ。
こうした銘柄は約1年前から真のAI関連株となっており、その間にエヌビディアを大きく上回っている。
これらの株は最終的にAIの成長を織り込むだろうが、現時点では依然として有望な投資機会だ。しかし本当の動きは、保険会社、銀行、その他の企業といった、より「第三次的な」ユーザーがAIを最大限に活用し始めるときに起こるだろう。
前述のラルフローレンのような低成長企業でさえ参入している。パトリス・ルーヴェCEOは同社の最新決算説明会でこう述べた。「9月に立ち上げたAI搭載デジタルショッピングアシスタント『Ask Ralph』は、AIが消費者行動の加速的な変化を促進する中、我々に強力な洞察を提供している」
来るべきAIの「ボトルネック」から利益を得る
ここでの結論は、より多くの企業がAIを最大限に活用するには時間がかかるということだ。
実際、これが今後数年間のボトルネックになる可能性が高い。そしてそれは解決されるだろう。20年以上前、企業がインターネットを利用して利益を高めるようになったのと同じだ。当時、賢明だったのは、今日我々が計画しているのと同じパターンに従うことだった。つまり、技術がテクノロジー業界を超えて広範な経済へと流れ込むのを先取りすることだ。
BSTZのようなファンドは、そのための素晴らしい第一歩だ(特にBSTZの過度な11%ディスカウントを考えれば)。しかし、それが最後のステップでは決してない。
マイケル・フォスター氏はContrarian Outlookの主任リサーチアナリストである。より優れた退職後の収入アイデアについては、最新レポート「不滅の収入:安定した10%配当を提供する5つの割安ファンド」をクリックしてご覧いただきたい。



