リーダーシップ

2026.05.12 11:00

会議で「後回し」の議題が増えたら要注意 組織を機能不全に陥れる経営陣の盲点

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何が必要か

古代ギリシャの哲学者プラトンは『法律(Nomoi)』第12巻で、外部からの視線がない都市は文明を維持できないと論じた。人々は法律の意味を理解することなく、ただ習慣として従い続ける。「都市の市民は法律を正しく理解することなく、単なる習慣だけで法律を遵守することはできない」。制度は自らの健全性を評価することはできない。外部からの視線は決して贅沢なものではなく、法律が単なる儀式へと変質するのを防ぐものだ。

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2400年後の今、経営陣にはダッシュボードや重要業績評価指標(KPI)、360度評価があり、コーチや取締役もいる。しかし彼らのほとんどが欠いているのはプラトンが「テオリア」と呼んだもの、つまり外部から制度を観察し、制度では明らかにできない点を報告することを任務とするオブザーバーだ。

この役割は、会話を円滑に進めるファシリテーターや個人を支援するコーチとは異なる。オブザーバーの役割は、経営陣がどのような動きを見せているかを観察し、議事録とは異なる記録を残すことだ。どのような議題が保留事項となったのか、そして、その際に会議室の雰囲気がどうだったのかを記したものだ。どのような事項が代わりに議論から外され、そのことで誰が恩恵を受けたかについてのメモでもある。プレゼンを行ったマネジャーに投げかけられた質問と、投げかけられなかった質問の記録であり、パターンが繰り返される前にフィードバックされるものでもある。

オブザーバーは、外部の人間でなければならない。たとえどれほどベテランであっても、内部の人には守るべき人間関係や管理すべき将来がある。オブザーバーが内部に入った瞬間、その記録は議事録とほとんど変わらないものになってしまう。

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四半期レビューはまた行われる。そしてまた先送りされるだろう。チームは自分たちが思うほど多くのことに気づかない。仕組みは動いているように見える。そしてビルの中でまたそのチームだけが、遅くまで残ることになる。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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