資産運用

2026.05.01 10:17

中国シジェナジー創業者、株式公開で20億ドルの資産を築く

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上海を拠点とするエネルギー貯蔵機器メーカー、シジェナジー・テクノロジーの株価が木曜日の取引開始で急騰した。AIによる電力需要の増加とイラン戦争によるエネルギー危機を背景に、投資家が同社の成長可能性に賭けた形だ。この株価上昇により、同社創業者の徐英彤氏は資産10億ドル以上の富豪(ビリオネア)となった。

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同社の株式は香港証券取引所での初日の取引で2倍に跳ね上がった。シジェナジーの会長兼CEOを務める51歳の徐氏は、同社における持分に基づき、フォーブスの推計で20億ドルの資産を保有している。

2022年に設立された同社は、現在905億香港ドル(115億ドル)の時価総額を誇る。新規株式公開(IPO)では44億香港ドルを調達し、個人投資家向けの公募枠は1102倍の申し込みがあった。この上場には、ヒルハウス、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント、UBSアセット・マネジメントを含む十数社のコーナーストーン投資家が参加した。シジェナジーは調達資金を研究開発、マーケティング、生産拡大に充てる計画だと目論見書に記載している。同社は電子メールでのコメント要請に応じなかった。

イラン戦争により世界が安定的なエネルギー供給と代替エネルギー源を優先するようになったため、同社の成長見通しは明るいと、香港を拠点とする光大証券インターナショナルの証券ストラテジスト、ケニー・ン氏は述べる。ホルムズ海峡の封鎖により石油供給が途絶え、電力不足が発生している中で—東南アジアが世界で最も深刻な打撃を受けている地域の1つとなっている—エネルギー貯蔵企業が注目されているのは、その製品が追加の電力供給をもたらすのに役立つからだ。

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シジェナジーは、SigenStorシステムで最もよく知られている。バッテリーパックと太陽光インバーターなどの部品で構成されるこのハードウェアは、再生可能エネルギー源から生成された電力を貯蔵し、必要に応じて放出することができる。世界的なデータセンター建設の拡大も、このようなハードウェアの使用増加につながっている。AIの学習がますます多くのエネルギーを消費するためだ。

「エネルギー貯蔵製品に対する世界的な需要は高い」とン氏は述べる。「この業界は急速に発展している」

2025年、シジェナジーの売上高は前年比約7倍の90億元(13億ドル)に急増した。純利益は目論見書によると、実に34.8倍の29億元に急騰した。同社の主要市場には、オーストラリア、ベトナム、ドイツ、スウェーデンが含まれると目論見書は示している。中国本土は昨年の売上高のわずか1%を占めるにすぎず、事業はかなりグローバルだ。

徐氏は創業当初から国際的なビジネスの構築に照準を定めていたようだ。海外市場での販売価格は中国本土よりも高いため、同社は設立以来「国際成長戦略の一環として、グローバルな事業展開を急速に拡大してきた」と目論見書に記されている。

2022年にシジェナジーを設立する前、徐氏は中国の通信大手ファーウェイで20年以上にわたり出世階段を上った。南京理工大学で無線技術の学士号を取得後、1999年にファーウェイに入社した。退社前、徐氏はファーウェイのAscend AIコンピューティング事業の社長を務めており、同事業は同社のAscendシリーズのチップに基づくAIインフラ製品を開発していた。シジェナジーの41歳の社長である張先茂氏もファーウェイのベテランで、11年間勤務し、かつて太陽光発電インバーター事業を率いていた。徐氏の妻である46歳の楊婷氏は、目論見書によると、取締役会に専門的な助言を提供する非常勤取締役だ。

forbes.com 原文

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