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2026.05.01 10:00

AI投資118兆円へ 巨大テック5社が昨年比2倍の巨額資金を投じる背景

Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images

AI競争において、競合が大口顧客を獲得する一方で自社だけが容量不足に陥ることを望む企業はなく、それが支出増を促している。それでもウォール街が神経質なのは、AIによる収益が最終的にこの巨額の請求書を正当化できるか、まだ誰にも分からないからだ。

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テスラはハイパースケーラーではないが、イーロン・マスクは米国時間4月22日の決算説明会で、テスラの250億ドルをアマゾンの2000億ドル、アルファベットの1750億〜1850億ドルというガイダンスと比較し、テスラの支出も同じ競争の一部であるかのように位置づけた。

その資金はAIインフラと、インテルと提携する30億ドル(約4700億円)のAIチップ研究施設、そして今夏に開始予定のテスラのヒューマノイドロボット「オプティマス」の生産開始を賄う。ガイダンスの50億ドル引き上げは、テスラが前回更新してからわずか3カ月後に行われ、決算後の株価上昇分の解消に寄与した。

「AIの計算資源について、社内外で前例のない需要が見られる」とアルファベットCFOのアナト・アシュケナージは4月29日の決算説明会で述べた。同社の設備投資の約50%はAIモデルで用いられるデータを処理するサーバーに、約40%はデータセンターとネットワーク機器に充てられると付け加えている。

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さらに、需要に対応するため2027年の支出は「大幅に増加」する見込みだと述べた。アルファベットはAI支出の最も明確な成果として、第1四半期のGoogle Cloud売上高が200億ドルとなり、アナリスト予想を20億ドル超上回り、前年から63%増となったことを示した。

AIの構築はハイパースケーラーの自社事業だけに依存するものではない

AIの構築はハイパースケーラーの自社事業だけに依存するものではなく、OpenAIのような顧客が請求書を支払えるかどうかに大きく左右される。ウォール・ストリート・ジャーナルは米国時間4月28日、OpenAIが社内の複数の売上およびユーザー目標を達成できず、サラ・フライアーCFOは同僚に対して、収益が十分な速さで伸びなければ巨額支出を賄えないかもしれないと私的に語ったと報じている。

市場の反応はすばやかった。OpenAIに計算資源を供給する3000億ドル規模の5年契約を結んだオラクルは7.7%下落し、CoreWeaveは7.4%下落、ソフトバンクは10%近く下落、そしてエヌビディア、ブロードコム、AMD、Armといったチップ株は2%〜6%下落した。

ハイパースケーラー自身は、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、メタが多様なAI顧客基盤を持ち、頼れる自社の消費者向け製品もあるという論理により、売りの影響が一部抑えられた。

それでも投資家は、これらの企業が支出を劇的に増やし続けるなかで、AI収益とAI支出のギャップが埋まっていくのかを、主要顧客に焦点を当てつつ引き続き注視することになる。

forbes.com 原文

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