一連の事例は、シリコンバレーのAIモデルに外国の勢力がアクセスし、それをスパイ活動や監視に利用することを止めるのは可能なのかという疑問を呼び起こしている。企業側は、ダウンロード時に位置情報を検出して制限するといった技術的な障壁を設けているものの、そうした対策は容易にすり抜けられることがわかっている。
最新AIモデルにアクセスできない米サイバーセキュリティ当局
OpenAIやアンソロピックは自社の最新AIモデルに関して、前例のない規模で自律的にサイバー攻撃を実行する能力があると言及している。だが、米国のサイバーセキュリティ政策の司令塔であるサイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁(CISA)は、これらの高度なAIモデルにアクセスできていない。
中国のスパイが両社のAIを利用してサイバー攻撃仕掛けていることを踏まえると、CISAは米国の重要インフラを守るという使命において不利な立場にあるように見える。
ドイツの政治家らを狙ったフィッシング攻撃にはロシアが関与か
一方、ドイツ当局は、メッセージアプリ「Signal(シグナル)」で政治家らのチャットを盗み見ることを狙った一連の標的型攻撃について、背後にロシアがいるのではないかと疑っている。シグナルの運営元は、自社インフラへの不法侵入はないと利用者に通知し、ハッカーはフィッシングの手法で被害者を直接ターゲットにしていたと説明している。


