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2026.05.12 14:15

アマゾン欧州社員が語るヨーロッパの魅力、「人生を楽しむため」の海外就職

左上:青山怜史氏、右上:金夛陽彦氏、下:竹崎孝ニ(筆者)

フランスへの挑戦

竹崎: 僕の場合は、僕と相方、二人とも海外好きな性格でした。アメリカに移住したときは相方が留学や育児休暇を取って、ついてきてくれました。今回は、相方がフランスで駐在になりそうだ、と相談してくれました。アメリカの時の恩もあるし、フランスやヨーロッパでの暮らしへの興味もあったので、応援しました。自分の仕事に就けるかどうかはさておいて、応援するよと話していました。

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実際に、追いかける形でフランスに来るまでは苦労しました。転職・転籍活動も1年くらいかかって、何度も応募した後で、タイミング的にも、今回このポジションの応募でもダメだったら、退職してついていこうと思っていました。やっぱ難しいです、本当に難しい。たまたま結果的に最後の最後でオファーをもらったんで、仕事がある状態で移ってくることができましたが、これ以上時間がかかるようであれば、辞めてもついていこうとは思ってました。

金夛: それ、すごいプレッシャーじゃなかったですか? 最後の面接でうまくいかないと退職、ってすごいプレッシャーの中で面接受けられたんだろうなって思いました。

竹崎: 意外に、なるようになる、どっちでもいいかな、っていうのが最後ありました。もちろん準備はするんですが、やるだけやったし、最後はどっちにしても楽しい、ワクワクする生活になるんじゃないかな、と。

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スキルドワーカービザのリスク

金夛: 去年のレイオフがあったときは、だいぶ精神的に堪えましたね。今の条件でレイオフされると帰国になるので。

竹崎:今回感じたのは、割とみんな前向きに、レイオフも含めて割り切って、あるいは機会として捉えてるメンバーも多かったことです。レイオフのときに通常のケースよりも手厚いパッケージが出るので、このタイミングを逃したくない、積極的に取りにいきたい、という考え方の人もいたと思います。フランスに関しては政府の失業給付とかもめちゃめちゃ手厚い、という背景もあると思います。

青山: スキルドワーカービザという種類は、スポンサーとなってくれる雇用主が必要なので、レイオフされると、代わりのスポンサーを見つけない限り国を退去しないといけない。そこが根本的に違うと思います。

竹崎: スキルドワーカービザだと、自身や家族に及ぼす影響が大きい、ということですね。その点では、駐在や、配偶者ビザで来て働く、というオプションは、自由度が高いのかもしれませんね。

青山: 基本的にはそういうリスクを理解した上で渡英しているので、後悔はないです。但し、日本を出てグローバルで働く中で、これまで以上に自己研鑽して自分のキャリアを考えようという気持ちは強いです。会社の助成制度も活用しながら、King’s College Londonのコースを受講したり。

金夛: 私も現地採用という厳しい環境にいるから、逆に鍛えられていると思っています。今イギリスでビザワーカーの経験をしてるので、ポジションさえあれば、アメリカでもシンガポールだっていけます。でもそれは多分一般的な日本企業の駐在だと難しいと思います。基本的には自分で選べないので。あとヨーロッパどこでも旅行に行きやすいという素晴らしい環境があるので、移住して良かったと心底思っています。

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文=竹崎孝二

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