ビジネス

2026.05.12 14:15

アマゾン欧州社員が語るヨーロッパの魅力、「人生を楽しむため」の海外就職

左上:青山怜史氏、右上:金夛陽彦氏、下:竹崎孝ニ(筆者)

40代で芽生えた海外への意欲

竹崎: 金夛さんの場合、PMとかサプライチェーンとか多くの職種を経験していて、都度都度流れに身を任せてやってきたのか、専門性・職種にこだわりがあったのか、聞きたいです。

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金夛: 前職でビジネスディベロップメントを10年ほどやって、その流れでAmazonのプライベートブランドでPMを担当していました。ただ3年前のレイオフで担当プログラムがなくなってしまいました。その時に「サプライチェーン関連の人手が足りない」と声をかけてもらったのがきっかけです。全く想定していなかったキャリアなのですが、やってみたら自分に合っていた。2年ほど日本でプライベートブランドのサプライチェーンを統括し、どうせなら海外でチャレンジしてみたいという気持ちが固まって、ロンドン転籍に動きました。44歳というタイミングで、「これが最後のチャンスかもしれない」という感覚もありました。

竹崎: 働いている中で、後から、海外への関心が高まり、オポチュニティが見えてきたということですね。

言語とコミュニケーションの壁

竹崎: 皆さん、英語でコミュニケーションしますよね。純ジャパとして、どこに苦労したか、どうやってヨーロッパで勝負しているのか聞きたいです。

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強みにフォーカスする戦略

青山: 最初は海外生活の中で英語を上達させ、コミュニケーションやカルチャーに適応する想定でした。でも、結局日本人なので、現地人のようにはなれない。日本市場に強いし、データ分析や丁寧な仕事が相対的に得意だったりします。弱みの克服と強みの活用は両方やらなきゃいけないものの、後者に比重を置くべきと、しばらく経って気付きました。

竹崎: 僕も同じ状況です。米国本社に行った時、英語ができなくてついていけなかったらどうしよう、という気持ちでした。最初何ヶ月かは理解するのに必死で、弱みを補うことを意識していました。

半年経って全体がみえてきたときに、「あれ? これ全然いけんじゃね?」と。5分10分わーって喋ってる人がたくさんいて最初は、「すげえな」と思ってたところから、よくよく聞くと「これ中身30秒のことを、みんなの時間を奪って5分演説してるだけじゃないか」と。

約束や期日を守るとか、当たり前のことをやっていると、良い意味ですごく目立つんです。交渉が得意なんで、元々あった強みに改めてフォーカスでき始めたのが半年か1年経ったぐらいでした。そこからは英語を気にせず、どうやったら自分の強みを出せるかに変わりました。

金夛: 私は正直まだ苦労しています。メールやSlackはAIで補完できるので問題ない。ただライブの会議は別物で、猛スピードの議論に瞬間的に切り返すのが本当に難しい。事前に想定問答を準備して臨むんですが、それでもまだ道半ばです。

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文=竹崎孝二

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