それでも、近距離からの奇襲攻撃は通常、有効である。マイクルの見積もりでは、光ファイバー式ドローンの最大10%が待ち伏せ型の攻撃に使われているという。
「割合が高まっているのは、この戦術が有効だからにほかなりません」とマイクルは言う。こうしたドローンを用いた待ち伏せ攻撃によって「われわれは兵站区域を制限するとともに、奇襲という要素を維持して敵に心理的な『恐怖地帯』を生み出すことができます」と説明する。
待ち伏せ攻撃ドローンへの最も有効な対抗策は、離陸前にドローンを地上で発見して破壊することだ。場合によっては小火器でも対処できるが、多くの場合、待ち伏せ攻撃ドローンは哨戒ドローンによって発見されている。こうした哨戒ドローンはサーマルイメージング(熱画像)カメラを搭載し、補給部隊が通る前に兵站経路をくまなく捜索する。
A Ukrainian ground drone armed with a machine gun clears its path by shooting a ruSSian FPV “waiter” (an FPV-drone operator lying in ambush). pic.twitter.com/F0OPOKqRxI
— 𝔗𝔥𝔢 𝕯𝔢𝔞𝔡 𝕯𝔦𝔰𝔱𝔯𝔦𝔠𝔱△ 🇬🇪🇺🇦🇺🇲🇬🇷 (@TheDeadDistrict) November 16, 2025advertisement
マイクルはこう述べている。「モーターを停止させた『スリープモード』でも、ドローンの電子機器は熱を発します。夜間、静止状態のドローンは、敵のサーマルカメラからは赤く輝く目標として認識されてしまいます」
発見された待ち伏せ攻撃ドローンは、爆撃ドローンなどのFPV攻撃ドローンで破壊される可能性がある。ある動画には、ロシア側の待ち伏せ攻撃ドローン11機が、爆撃ドローンから投下される爆弾で攻撃される様子がまとめられている。
Ликвидация "ждунов"https://t.co/ZnuwhQY4Mr #дроноцидpic.twitter.com/E5HNi711Hv
— Necro Mancer (@666_mancer) September 2, 2025
ウクライナ軍は待ち伏せ攻撃ドローンを見つけ出すために、より特殊なセンサーも導入している。先ごろ目撃された“エイリアン・ロードスキャナー”は、構造化光の一種を用いて待機中のFPVドローンの形状を識別している可能性がある。
Very interesting footage from Russians indicating that Ukrainian Forces use laser light beam to fry fiber optic on "waiter" drones.
— Dimko Zhluktenko 🇺🇦⚔️ (@dim0kq) March 10, 2026
Quite unexpected turn of the warfare, take notes. pic.twitter.com/C1zDkBo8oU
屋上に潜む待ち伏せドローンの群れがまとめて爆撃される様子を捉えた動画も、いくつか存在する。新たな展開として、ウクライナ軍は本物の脅威からロシア側の注意を逸らすため、デコイ(おとり)の待ち伏せ攻撃ドローンも配置し始めている。
Russian video - locating and destroying a Ukrainian site for ambush drones on the roof of a building (videos in the link) https://t.co/NEWh0UPxkr pic.twitter.com/duq4LNQcrV
— Samuel Bendett (@sambendett) December 11, 2025
待ち伏せ型ドローンの今後
待ち伏せ攻撃ドローンをめぐる状況の変化は速い。開発中の技術は機密事項だが、可能性については語ることができる。現状では、操縦士の疲労が大きな制約になっている。操縦士は一瞬の攻撃機会を逃さないように、画面を見続ける必要があるからだ。
「操縦士は何時間も目標を待つこともありますが、敵が現れた瞬間に対応するため、常に最高レベルの集中力を保たなくてはなりません」(マイクル)


