現在は50kmにおよぶ光ファイバーを巻いたリールを備え、敵陣の20〜40km後方で待機可能なドローンもある。もっとも、待ち伏せ攻撃に最適な場所に、必ずしも着陸に適した地面があるとは限らない。
「最も難しい部分のひとつが着陸です」とマイクルは明かす。「実行には、隠蔽を確保でき、しかも繊細な光ファイバーケーブルが引っかかったり、断線したりしない着陸地点を見つける必要があります。われわれは過去のデータも分析します。ある区域でドローンを失っていれば、待ち伏せ位置を変更するわけです。操縦士がこれに成功するには、往々にして、改良された着陸装置のほか相当な忍耐が求められます」
着陸して待機するのに好都合な平らな屋根はめったになく、待ち伏せ攻撃ドローンには草などの障害物を避けられるように長い着陸脚が取り付けられている。また、どれほど周到に計画しても、天候によって台無しにされることもある。
「雨や雪が降ると光ファイバー線に抵抗が生じます」とマイクルは説明する。「さらに、気温が氷点下に下がると、光ファイバーのスプール自体が内部で凍結することもあります。そうなると、外部からの水分がなくても、重なり合った線同士がくっついて固まってしまいます」
どうにか配置できれば、ドローンは待機に入る。ある動画からは、ロシア軍のドローンが夜通しその場で待機し、翌朝に目標に遭遇したことがわかる。
Russian Vandal Drone waiting in ambush. You see how long it waited. pic.twitter.com/hBy7hOb817
— Andrew Perpetua (@AndrewPerpetua) November 4, 2025
待ち伏せ攻撃とその対抗策
すべて順調に進めば、ドローンはごく近距離から攻撃を実行できる。たいていのFPVドローン攻撃と異なり、待ち伏せ攻撃ドローンは奇襲を遂行できる。
「飛行して接近してくるFPVドローンの場合、音による警告時間がありますが、待ち伏せ攻撃ドローンはいったん発進すると、目標側に許される反応時間はほんの数秒しかありません」(マイクル)
待ち伏せ攻撃ドローンの欠点は、ほかのFPVドローンに比べて搭載弾頭が小さいことだ。光ファイバー用のリールや着陸脚の付加によって重量がかさむため、その分、弾頭重量を減らさざるを得なくなる。
「敏捷性と持続性のために爆発力を犠牲にしています」とマイクルは認める。


