北米

2026.04.30 09:30

「OpenAIに資金提供したのは愚かだった」マスク対アルトマン裁判──世界一の富豪が証言台に

Photo by Muhammed Selim Korkutata/Anadolu via Getty Images

マスクは2024年に提訴、約23兆円の賠償を求めた

マスクは2024年にOpenAIを提訴し、共同創業者のサム・アルトマンとグレッグ・ブロックマン、そしてOpenAI投資家であるマイクロソフトも被告として名指しした。マスクの訴えの核心は、人類の利益のための技術を開発する非営利として運営するという約束をOpenAIが反故にし、利益最大化を志向する営利企業へと転じたという主張にある。

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4月28日の証言台初日、マスクは自身の訴訟は「実際とても単純だ」と述べ、「慈善団体を盗むのは許されない」と語った。テスラの億万長者であるマスクは、厳しい制裁を要求している。具体的には、損害賠償1500億ドル(約24兆円)の支払い、アルトマンとブロックマンの指導的地位からの排除、ならびにOpenAIの非営利構造への回帰である。なお、損害賠償の全額は、OpenAIの慈善部門への支払いを求めている。

判事は先週、アルトマンとOpenAIに対するマスクの詐欺の主張を棄却したが、慈善信託の違反および不当利得に関する訴えについては裁判への進行を認めた。

OpenAIの弁護人は、マスクが嫉妬で訴えたと反論

OpenAI側の弁護士は、独自のAI企業xAIのCEOでもあるマスクについて、「嫉妬に動かされている」と非難してきた。サビットは4月28日の冒頭陳述で、OpenAIはマスク「抜きでも」前に進み成功するだけの「度胸があった」のであり、「マスク氏はそれが気に入らなかった」と述べた。

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サビットによれば、マスクが訴訟を起こしたのは「OpenAIで自分の思い通りにならなかった」からだという。さらにサビットは、マスクが実のところOpenAIを営利企業化したがっていたとも主張した。サビットによれば、マスクはOpenAIに対する「完全な支配」を握れないことが明らかになった時点で、同社への10億ドル(約1600億円)提供という約束を反故にしたのだという。

マスクは世界一の富豪となり、純資産は約123兆円に到達

マスクは世界一の富豪であり、4月29日午後時点の推定純資産は7750億ドルだ。共同創業したテスラの約12%と、スペースXの40%を保有し、人工知能企業xAIの共同創業者でもある。マスクは今年初め、資産が8000億ドル(約128兆円)を超えた史上初の人物となった。アルトマンの資産は推定34億ドル(約5440億円)。OpenAIの株式は保有しておらず、資産の多くはStripeやRedditを含む企業への投資に由来する。

forbes.com 原文

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