ジェローム・パウエルとドナルド・トランプの確執
ホワイトハウスに復帰して以来、ドナルド・トランプ大統領はパウエルとFRBに対して、利下げを迅速に進めていないとして「遅すぎる」と主張してきた。トランプは2017年にパウエルを議長に指名し、2018年には解任案を持ち出したと報じられており、金利が「高すぎる」間はパウエルをFRB議長から解任したいと繰り返し発言してきた。
パウエルがFRBから完全に退任することを拒否したことで、トランプは空席を埋めることができなくなった。トランプは2025年、利下げに一貫して賛成票を投じる人物としてミランを中央銀行に指名している。
FRB本部の改修工事をめぐる調査
司法省は1月、中央銀行ビル2棟の改修プロジェクトに関連し、パウエルとFRBによる財政上の不正管理疑惑について調査を開始した。
FRBによると、これら建物は1930年代の建設以来更新されていなかった。当初の見積もりでは、改修費用は約19億ドル(約3040億円。1ドル=160円換算)とされていたが、実際の支出は約25億ドル(約4000億円)に達した。
改修プロジェクトに関する2021年の監査では不正行為の証拠は見つからず、パウエルは2025年、トランプ政権からの広範な圧力の中で、中央銀行の内部監察機関に2度目の調査を実施するよう要請した。司法省は先週、FRB内部監察機関による審査を優先するとして調査を打ち切ったが、検察は必要に応じて刑事捜査を「躊躇なく」再開すると述べた。パウエルは一貫して不正行為を否定している。


